2021年12月
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2021年12月22日白山国立公園パークボランティア写真展 福井県自然保護センターで開催中!
白山国立公園 白山 大石佳織
皆さん、こんにちは。白山自然保護官事務所の大石です。 福井県大野市南六呂師169-11-2 TEL:0779-67-1655 期 間: 2021年 12月 22日(水) ~ 2022年 1月18日(火) 開館時間: 9:00~17:00(入館は閉館30分前まで) 休 館 日 : 毎週月曜日(祝日は除く)・祝日の翌日(土日祝日は除く)、 入 館 料 : 無料 アクセス: [自家用車] 福井インター・福井北インターから約1時間、 大野インター から約30分(駐車場 有) |
2021年12月21日スキー場の滑走可能エリアが広がっています
上信越高原国立公園 志賀高原 則武敏史
こんにちは、上信越高原国立公園の志賀高原です。
国立公園のイメージは、尾瀬や屋久島のような自然の大風景を思い浮かべるかもしれません。他方、志賀高原のようにすぐれた自然もあり、スキー場のようなレクリエーションに適した場所もあるという地区もあります。
志賀高原のスキー場は11月19日にオープンし、その後の自然降雪や人工降雪により滑走可能エリアが広がっています。どうぞお出かけください。
なお、お出かけの際には、新型コロナウイルスの感染拡大防止の対策をお願いします。
■自家用車でお出かけの際はスタッドレスタイヤを装着してください。タイヤチェーンの場合は麓の上林(かんばやし)での装着をおすすめします。
■志賀高原までの雪道運転に不安を感じる方は、長野駅、湯田中駅または上林などからバスを利用する手段もあります。
■志賀高原や周辺箇所のほぼリアルタイムの道路状況は、長野県の道路気象情報のページで確認できます。<http://hokushin.pref-nagano-roadcamera.jp/>
このページでは、気温、路温、降雪状況またはライブカメラ映像などが表示されます。天気予報のサイトなどとともに確認いただくとお出かけの参考になると思います。
(直接リンクは禁止されているので、上のアドレスを入力するか、「道路気象情報 北信」で検索してください。)
さて、志賀高原管理官事務所は国立公園内の標高約1,500mにあります。
事務所の辺りでは11月下旬にまとまった降雪があり、その後の降雪により今日まで地面が見えることなく雪の積もった状態が続いています。
・中央下の左右方向に国道292号があります。気温がプラスになったり、除雪車が雪かきしたりすると、路面が見えるようになります
・中央右よりに蓮池(はすいけ)という池があるのですが、11月下旬の降雪以降、水面は見えないままです。
・右奥に見えるスキー場は滑走可です。
道路や池の場所の参考のために8月6日に撮影した写真を載せます。四季がはっきりしている場所だと感じます。
【新型コロナウイルス感染拡大防止についてのお願い】
新型コロナウイルス感染拡大防止のため、引き続き、「三つの密」を徹底的に避ける、「人と人との距離の確保」、「マスクの着用」及び「手洗いなどの手指衛生」等の基本的な感染対策の実施をお願いします。
2021年12月07日立山室堂平が静かになる季節
中部山岳国立公園 立山 平松新一
こんにちは。中部山岳国立公園立山管理官事務所の平松です。
立山黒部アルペンルートは11月30日をもって今年度の営業を終了しました。それと同時に、11月25日から開設していた仮設野営指定地も30日に閉鎖しました。
今年の室堂平は、野営指定地開設期間中に全く違う2つの顔を見せていました。まず、27日までは野営指定地へ行くのもままならないくらいの暴風雪でした。雪が降る前に設置した野営指定地への誘導用ポールも、吹きだまりでは完全に雪に埋もれてしまい、掘り出して設置し直さねばなりませんでした。風雪もかなり強く、巡視の帰り道、10m先にあるはずの誘導用ポールが見えなくなり、その場で視界が良くなるのを待つほかありませんでした。室堂から200mほどの場所なのにあんなことになるなんて、高山地域での行動について改めて気をつけねばと思いました。
大量の降雪のため、頭だけを残して埋まってしまった誘導用ポール
そんな吹雪とは打って変わり、28日から30日まではすっきりと晴れた日が続きました。風もやみ雲も無く、それまでは全く見えなかった立山や大日岳が純白の姿で青空に映えていました。そんな中、たくさんの方が室堂平に来られ、山スキーやスノーボードを楽しんでいました。幸い大きな事故もなく最終日を迎えることができ、私たちもほっとひと息でした。
仮設野営指定地
これから室堂平は冬の静かな時期を迎えます。今年立山を訪れた皆様、本地域の環境保全に対してたくさんのご協力をいただき、誠にありがとうございました。来年も美しい立山でありますように。
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中部山岳国立公園では、新型コロナウイルス感染拡大防止に関する政府や各自治体の方針を受け、「新しい生活様式」に沿った慎重な行動をお願いしています。中部山岳国立公園へお出かけの際には、各自治体や訪問先が発信している情報を事前にご確認いただき、3つの密の回避や手指の消毒など、感染防止対策にご協力ください。みなさまのご理解ご協力をお願いいたします。
2021年12月07日浅間山の巡視
上信越高原国立公園 飯島久美子
11月18日に浅間山の前掛山山頂まで巡視に行ってきました。
浅間山は、日本を代表する火山で、群馬県吾妻郡嬬恋村と、長野県佐久郡軽井沢町及び御代田町の境に位置しています。今回の巡視の目的は、標柱の立替えの確認です。
↑ 前掛山(R3.10黒斑山登山道より撮影)
手前の山が前掛山、ほとんど重なって見えますが、奥が釜山です。
浅間山は気象庁の噴火警戒入山規制があり、
巡視当日の噴火警戒レベルは1でしたので、前掛山まで入山可能でした。
※最新の浅間山の噴火警戒レベルは気象庁のHPよりご確認いただけます。
↑ 前掛山までの登山道
岩がごろごろとした登山道です。
↑ 登山道から北東方向を見ると、嬬恋村を見渡す事ができます。
↑ 前掛山の手前のシェルター
いざとなったら逃げ込みます。
↑ 前掛山山頂までの最後の登り
登山開始から約4時間で到着です。
↑ 前掛山山頂からみた釜山
写真に写り込んでいるのは、今年の10月に新しくなった標柱です。
↑ 前掛山山頂から浅間山の外輪山を望む
12月に入り、登山道には積雪・凍結している場所が増え、登山の難易度があがっています。
2021年12月03日藤前干潟のいろいろな調査について
国指定藤前干潟鳥獣保護区 西部理恵
皆さま、藤前干潟からこんにちは。
アクティブ・レンジャーの西部です。
いい天気だなぁ~と思って、何も考えずに護岸の柵に近づいたら、ピィピィーと甲高い声が。
ちょうど私が寄ったすぐ下の護岸に、ヒドリガモが5羽ほど休んでいたのでした。驚かせてしまってごめんね、、、
ヒドリガモのオスは、赤茶色の頭にすっとクリーム色の差し色が入った特徴的な頭頂部を持つ、とてもキレイなカモです。最初の頃、カモといえば、グゥワーッと鳴くと思っていたので、はじめて鳴き声を聞いた時は驚きました。
<ヒドリガモ(オス)>
藤前干潟はシギ・チドリ類の飛来地として有名ですが、カモ類もたくさん立ち寄ります。カモは体も大きくて体色がキレイな鳥が多いので、観察初心者には楽しいですね。
今週末(12/5)には、カモの初心者向けオンライン講座が実施されます。
締切りは過ぎてしまいましたが、今回は、藤前活動センター、稲永ビジターセンター、名古屋市野鳥観察館の3館でパブリックビューイングも実施予定。
もし興味のある方がいらっしゃいましたら、ぜひ藤前干潟へお越しください。講座を視聴して、すぐに藤前干潟でカモ観察が出来るかもしれませんよ。
https://www.city.nagoya.jp/kankyo/page/0000140354.html
さて、今日は11月に藤前干潟で実施された2つの調査をご紹介したいと思います。同日同時間帯に実施することになったので、保護官事務所のメンバーはバタバタしましたが、調査の立会いなどがあると、干潟に入ることが出来るので楽しいです。
藤前干潟に来られた方は、もしかすると、こうした調査で干潟に入っているところを見ることがあるかもしれません。
●鳥インフルエンザの保有状況調査(糞便調査)
水鳥の糞便を採取し鳥インフルエンザのウィルス保有状況を調べる調査です。シーズン中に野鳥の大量死などを出来るだけ防げるよう早期発見を目指すこの調査は、環境省から各都道府県に依頼して実施しています。愛知県の場合は、ここ藤前干潟を調査地としていることから、愛知県さんの調査に名古屋自然保護官事務所のメンバーも協力して調査を行っています。
藤前干潟関係者の方々に、カモがどの辺りで休んでいるかを確認してもらいながら、調査地を決定するのですが、、、
カモがいるからといって、そこに糞が落ちているか、と言うとそうでもありません。干潟の場合、潮の満ち引きの関係で調査時間帯が限られるため、少人数では目標数の採取がとても大変なのですが、名古屋市の担当の方々にも応援をお願いすることが出来たため、なんとか、今年の調査も完了することが出来ました!
あとは、調査の結果を待つだけです。
※国内では、既に、家きん・野生のどちらの鳥類でも鳥インフルエンザが発生しています。むやみにカモに近づいたり、餌を与えたりしないよう、水辺でカモの観察をされる際にはご注意ください。
・高病原性鳥インフルエンザに関する情報
http://www.env.go.jp/nature/dobutsu/bird_flu/
●底生生物調査
糞便調査を実施した同じ日には、干潟の底生生物調査も行われました。専門知識を持った業者さんにお願いしての調査でしたが、職員も一緒に現場を確認します。
今回は、藤前干潟でも一番鳥類が集まる場所を調査地に選定し、底質がどのようになっているか、底生生物(餌資源)がどのようになっているかを調査します。
調査地は、野鳥保護の観点からも普段はほとんど人が入らない場所でもあり、職員もあまり入ったことがありません。
入ってみると、少しねっとりとした長靴にまとわりつくような土質で、足をとられます。
そして、無数の小さな穴が!!
参考に私の足(23cm)も入れてみました。円錐に盛り上がっている大きめの穴は甲殻類の穴ではないか、とのこと。
数え切れないほどの小さな穴は、きっと、たくさんのゴカイ類など小さな生きものたちの巣穴でしょう。藤前干潟の中でも鳥たちが集まる場所、と言うのもうなずけます。
少し水際のほうへ行くと、干潟表面が褐色から緑色と言うかオリーブ色に変わっています。これは珪藻類が表面をおおっていることの証。藤前干潟の他の場所でも珪藻は見られますが、ここは色も濃いと言うのか、たくさんいそうな感じ(個人の見解です!)です。調査結果で明らかになるとは思いますが、とても楽しみですね。
その表面には、小さなひっかき跡のような跡。
写真では、カモの足跡がはっきりと残っていますが、実はよく見ると小さな穴のようなひっかき跡がツンツンとついています。
珪藻類なども小型のシギ類が好んで食べていると言われていますから、ハマシギなどが干潟表面をつついた跡なのでしょうか。
(おまけ)
残念ながら、庄内川には特定外来生物ヌートリアも棲んでいます。
調査の最中、ヨシ原からのそのそと出てきたヌートリア。干潟でどうやら食事をして、またのんびりとヨシ原の中へ帰って行きました。
ヌートリアは、愛知県の山間部を除くほぼ全域で目撃例があるそうです。
農業被害などが報告されています。
藤前干潟周辺でもいると言う話は聞いていましたが、本当にいるんだな、と実感するとともに、ヌートリアが悪いわけではありませんが、人の動きがグローバル化する中で、外来生物と呼ばれる生きものたちの問題も深刻になっていると思い知らされました。
特定外来生物については、下記のホームページなどを参考にしてください。
2021年12月01日環境省 国立公園 アクティブ・レンジャー展 開催のお知らせ
妙高戸隠連山国立公園 土屋達郎
環境省 国立公園 アクティブ・レンジャー展は、妙高戸隠連山国立公園、中部山岳国立公園、上信越高原国立公園で働くアクティブレンジャー達が、日々の活動で写した美しい景色や普段の活動の様子を、写真でご紹介する企画です。
各国立公園に置かれた管理官事務所と自然保護官事務所ごとに持ち回りで開催しています。
そしてまた今年も戸隠自然保護官事務所の番が回って参りました!!
昨年に引き続き、今年も『ギャラリープラザ長野』のスペースをお借りして開催致します。『ギャラリープラザ長野』は公益財団法人 八十二文化財団様(長野県民の方にはおなじみの八十二銀行様が設立した、長野県の芸術・文化を育む活動をされている財団です)が運営されています。
お近くにお越しの際は、ぜひお立ち寄りください。
また会場にはアンケートをご用意していますので、3つの国立公園の美しい写真をぜひご覧頂き、感想などを頂ければ幸いです。
尚、アンケート記入用に用意しています「国立公園ボールペン」は、コロナ感染症対策として記入後そのままお持ち帰りください。
【令和3年度 環境省 国立公園 アクティブ・レンジャー展】
開催期間:令和3年12月2日(木)~12月21日(火) 土曜・日曜休館
開館時間:9:00~16:00
場所:ギャラリープラザ長野 長野市新田町1513-2 「82プラザ長野」内
※入館無料
※「トイーゴ」向かい側
詳しくはこちら⇒ ギャラリープラザ長野
信越自然環境事務所 報道発表資料 ⇒
こんにちは、上信越高原国立公園の志賀高原です。
山ノ内町で開催中の写真展をご案内します。
「国立公園 アクティブ・レンジャー展」は、上信越高原、妙高戸隠連山及び中部山岳の3つの国立公園に所属するアクティブ・レンジャーが、日々の活動で撮影した景色や動植物、国立公園に関わる方々の活動の様子などを展示する写真展です。
■会場 楓の館(長野電鉄湯田中駅旧駅舎) 長野県下高井郡山ノ内町
■期間 令和4年1月16日(日)まで
休館日1月4日(火)です。ご注意ください。
■時間 10時から20時まで
会場の「楓の館」は、志賀高原の麓にあります。
また、会場の隣には日帰り入浴施設があります。そのついでにでもご覧ください。
志賀高原でスキー → 日帰り入浴 → 写真展観覧 という流れはいかがでしょうか。
<会場は、駅舎として使われていました。この小窓は切符の販売窓口だったのだろうと思います。アーチ型の窓枠に時代の流れを感じます。>
※写真展をご観覧の際は、アンケートにご協力をお願いします。
<山ノ内町に特化したコーナーを作っています。今後、写真を増やす予定です。>
【新型コロナウイルス感染拡大防止についてのお願い】
新型コロナウイルス感染拡大防止のため、引き続き、「三つの密」を徹底的に避ける、「人と人との距離の確保」、「マスクの着用」及び「手洗いなどの手指衛生」等の基本的な感染対策の実施をお願いします。