2021年12月 7日
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2021年12月07日浅間山の巡視
上信越高原国立公園 飯島久美子
11月18日に浅間山の前掛山山頂まで巡視に行ってきました。
浅間山は、日本を代表する火山で、群馬県吾妻郡嬬恋村と、長野県佐久郡軽井沢町及び御代田町の境に位置しています。今回の巡視の目的は、標柱の立替えの確認です。
↑ 前掛山(R3.10黒斑山登山道より撮影)
手前の山が前掛山、ほとんど重なって見えますが、奥が釜山です。
浅間山は気象庁の噴火警戒入山規制があり、
巡視当日の噴火警戒レベルは1でしたので、前掛山まで入山可能でした。
※最新の浅間山の噴火警戒レベルは気象庁のHPよりご確認いただけます。
↑ 前掛山までの登山道
岩がごろごろとした登山道です。
↑ 登山道から北東方向を見ると、嬬恋村を見渡す事ができます。
↑ 前掛山の手前のシェルター
いざとなったら逃げ込みます。
↑ 前掛山山頂までの最後の登り
登山開始から約4時間で到着です。
↑ 前掛山山頂からみた釜山
写真に写り込んでいるのは、今年の10月に新しくなった標柱です。
↑ 前掛山山頂から浅間山の外輪山を望む
12月に入り、登山道には積雪・凍結している場所が増え、登山の難易度があがっています。
こんにちは。中部山岳国立公園立山管理官事務所の平松です。
立山黒部アルペンルートは11月30日をもって今年度の営業を終了しました。それと同時に、11月25日から開設していた仮設野営指定地も30日に閉鎖しました。
今年の室堂平は、野営指定地開設期間中に全く違う2つの顔を見せていました。まず、27日までは野営指定地へ行くのもままならないくらいの暴風雪でした。雪が降る前に設置した野営指定地への誘導用ポールも、吹きだまりでは完全に雪に埋もれてしまい、掘り出して設置し直さねばなりませんでした。風雪もかなり強く、巡視の帰り道、10m先にあるはずの誘導用ポールが見えなくなり、その場で視界が良くなるのを待つほかありませんでした。室堂から200mほどの場所なのにあんなことになるなんて、高山地域での行動について改めて気をつけねばと思いました。
大量の降雪のため、頭だけを残して埋まってしまった誘導用ポール
誘導用ポールとロープを掘り出して設置し直す
そんな吹雪とは打って変わり、28日から30日まではすっきりと晴れた日が続きました。風もやみ雲も無く、それまでは全く見えなかった立山や大日岳が純白の姿で青空に映えていました。そんな中、たくさんの方が室堂平に来られ、山スキーやスノーボードを楽しんでいました。幸い大きな事故もなく最終日を迎えることができ、私たちもほっとひと息でした。
多くの方々でにぎわう室堂ターミナル
仮設野営指定地
たくさんの滑走跡
これから室堂平は冬の静かな時期を迎えます。今年立山を訪れた皆様、本地域の環境保全に対してたくさんのご協力をいただき、誠にありがとうございました。来年も美しい立山でありますように。
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