ACTIVE RANGER

アクティブ・レンジャー日記 [中部地区]

中部地方環境事務所のアクティブ・レンジャーが、活動の様子をお伝えします。

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2021年10月

13件の記事があります。

2021年10月28日雪の立山室堂

中部山岳国立公園 立山 平松新一

こんにちは。中部山岳国立公園立山管理官事務所の平松です。

 立山室堂では、10月には氷点下となったり、雪が降ったりする日が増えてきます。11月末で室堂までの道路も閉鎖されるため、室堂にある施設ではこの時期に冬に備えての様々な準備を行います。私たちも積雪期への準備や確認のため、10月25日に室堂を訪れました。

この日の室堂はすでに冬の様相で、積雪は30cmくらいありました。すでにスノーウェア、長靴は必須です。

<ベンチの上部がかろうじて見えるくらいの積雪です>

<みくりが池水面には雪の雄山や浄土山が写っていました>

<地獄谷では一年中火山ガスが噴出しています>

雷鳥沢野営管理所は10月31日から閉鎖になり、それ以降は管理所のトイレ・水場は利用できなくなります。管理所前や代替歩道にかかる橋も撤去されました。これらのお知らせは室堂ターミナルなどに掲示してありますので、室堂に行かれる際はご確認ください。

<雷鳥沢野営場にはテントはありませんでした>

<雷鳥沢にかかる橋も橋げたが取り外されています>

<通行注意の掲示をした代替歩道室堂側入口>

 

今後本格的な積雪シーズンになり、スキーや冬山登山を計画されている方もいらっしゃると思います。立山室堂では、自然保護や安全のため、この時期に守っていただくルールを策定しています。これらルールについてはホームページなどを通して近々お知らせする予定です。

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中部山岳国立公園では、新型コロナウイルス感染拡大防止に関する政府や各自治体の方針を受け、「新しい生活様式」に沿った慎重な行動をお願いしています。中部山岳国立公園へお出かけの際には、各自治体や訪問先が発信している情報を事前にご確認いただき、3つの密の回避や手指の消毒など、感染防止対策にご協力ください。みなさまのご理解ご協力をお願いいたします。

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2021年10月28日横山展望台での志摩高等学校1年生出前授業

伊勢志摩国立公園 天満理恵

こんにちは。伊勢志摩国立公園管理事務所の天満です。

三重県への緊急事態宣言の発令に伴い利用を中止していた横山展望台が10月から利用を再開しました。横山ビジターセンターは展示物のリニューアル工事を行うため、引き続き1月末頃まで閉館する予定です。

レンジャー出前授業も延期が続きましたが10月から再開し、横山展望台には地元の志摩高等学校の地域学習として、1年生の生徒5名がフィールドワークに訪れました。

横山天空カフェテラスでの出前授業とカフェのある休憩所の様子

まず、国立公園のレンジャーが自然を保護する為に、守るべきものを知ること、そして分かったことを記録し伝えていくことを大切にしていることや、「ゼロカーボンパーク」の取り組みついてお話しました。環境省では、国立公園において先行して脱炭素化に取り組むエリアを「ゼロカーボンパーク」として推進していますが、志摩市は今年6月に全国で2番目の「ゼロカーボンパーク」として登録されました。カーボンニュートラルを実践し、訪れる方に脱炭素型の持続可能なライフスタイルを体験していただく場作りを目指しています。横山ビジターセンターでは現在、事業活動で消費するエネルギーを100%再生可能エネルギーで調達することを目標としたRE100を達成しています。横山天空カフェテラスのカフェでもマイボトル持参の奨励や紙ストロー・再生プラスチック容器の使用をはじめ、地産地消として地元食材を積極的に取り入れ、サステナブルな観光地づくりに取り組んでいます。現在カフェでは志摩高校調理クラブで考案し、"めざせ海藻甲子園"で最優秀賞受賞をした「あおさ〜スコーン」や、志摩高校調理クラブ考案の「伊勢志摩産あおさクッキーアイス」などの販売も行っています。

横山展望台駐車場から横山天空カフェテラスまでのスロープと、みはらし展望台からの眺望

今回の授業では、横山ビジターセンター前からみはらし展望台まで登り、創造の森横山へと下るルートを自然観察しながら歩きました。横山の各展望台からは、英虞湾に広がるリアス海岸の地形を生かした真珠やあおさの養殖いかだといった里海の風景や、山から流れるきれいな湧き水を利用した田んぼや畑などの里山の風景を楽しむことが出来ます。ルートの途中には地域の海の守り神である「長原(なごら)の浮石」や八代竜王、妙見大菩薩が祀られていますが、横山は昔から人々が生活する場所だったため、そのような伝説が残っているのだとされています。

またSDGsと聞くと新しくできた概念のようですが、里山里海の暮らしでは、例えば伝統的な海女漁を通して古くからその考え方を実践してきました。海女達は海で漁をしながら貴重な資源である海産物を守るため、素潜りという漁法や漁の時期、捕獲サイズを制限するなどの決まりを古くから守り続けています。

里山里海の暮らしには、自然を保護する為の沢山のヒントがつまっています。