ACTIVE RANGER

アクティブ・レンジャー日記 [中部地区]

中部地方環境事務所のアクティブ・レンジャーが、活動の様子をお伝えします。

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2020年8月 4日

2件の記事があります。

2020年08月04日藤前干潟、ごみ調査での出来事

国指定藤前干潟鳥獣保護区 山﨑 陽子

皆さま、こんにちは。

アクティブレンジャーの山﨑です。

東海地方もやっと梅雨が明けましたね。そして、本格的な暑さがやってきました。新型コロナウイルスの感染拡大も気になるところですが、熱中症にも十分に注意してお過ごし下さい。

昨年度から、西部ARと実施している鳥獣保護区のごみ調査について、少し報告いたします。

ペットボトルが多いところや、家庭用品、発泡スチロールが多いところなど、場所によってごみの種類も様々です。

今回は、稲永ビジターセンター前の護岸で調査をした時の感想をお伝えします。

満潮時は海水で沈んでしまう場所ですが、干潮時に良く見ると、たくさんの釣り糸が絡まっていました。

護岸はカニや、野鳥が休息をしたり、採餌をしたりする場所でもあります。

その護岸に、こんなにたくさんの釣り糸があるとどうなるでしょうか。

2020年7月31日ごみ調査@藤前干潟

調査の一週間前くらいに、この護岸で、カワウが釣り糸に絡まっていました。

助けるつもりで駆け付けたのですが、私たち人間に驚き、暴れて釣り糸を引きちぎり逃げてしまいました。おそらく、長い釣り糸と、もしかしたら、針もついたままになっているのだろうと思います。

元気なまま命を繋いでくれることを願います。

ごみ調査の話に戻りますが、釣り糸を回収していると、こんな足跡を見つけました。

2020年7月31日ごみ調査@藤前干潟 鳥の足跡 2020年7月31日ごみ調査@藤前干潟 釣り糸と鳥の足跡

その先に釣り糸、そして、その先には、夏の鳥の代表ササゴイが餌を探して歩き回っていました。

ササゴイ@藤前干潟

生きものたちは、捕食者だけではなく、人間が出した危険とも隣り合わせで、生きていることを皆さまに知っていただきたいです。

●イベント情報

藤前干潟ふれあい事業

干潟を音であそぼ~タイココミュニケーション~

Tacoさん(講師)と一緒に干潟の音を探して遊ぼう!

Tacoさんによる生演奏のほか、干潟の貝殻とヨシでネックレスを作ったり、音を鳴らして遊びます。

【日時】 2020年8月13日(木)10:00~12:00 ※受付開始9:30

【場所】 環境省稲永ビジターセンター(名古屋市港区野跡4-11-2)

【定員】 小学生10名 ※保護者同伴

【参加費】 無料

【応募締切】 8月10日(月・祝)※定員になり次第締切

【申込・問合せ先】 環境省名古屋自然保護官事務所 担当:山﨑・西部

TEL:052-389-2877 FAX:052-389-2878

E-mail:WB-NAGOYA@env.go.jp

※電話・ファックス・電子メールのいずれかにて、氏名・連絡先・住所をお知らせ下さい。

【主催:藤前干潟ふれあい事業実行委員会】

□□□□□藤前干潟プチ情報□□□□□

藤前干潟でも、絶好調で鳴いているセミの情報です。

今、たくさん鳴いているクマゼミです。

羽の色が透明で、比較的大きいです。

鳴いているのは全てオス。求愛のためです。オスはお腹の腹弁を振動させて音を出しています。

クマゼミの腹弁は、オレンジっぽい色なので、良く分かります。

クマゼミ オス クマゼミ メス

ゆっくり近づけば比較的、逃げずに近くで観察できるので、皆さまも是非、クマゼミの鳴く様子を見てみて下さい!

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2020年08月04日8月最初の巡視

上信越高原国立公園 万座 飯島久美子

8月になり、梅雨明けと同時に早速巡視を行いました!

残念ながら晴天とはなりませんでしたが・・。

本日巡視を行ったのはぐんま県境稜線トレイルの一部区間となる万座温泉~山田峠です。

ぐんま県境稜線トレイルは、群馬県が中心となって設定した群馬県と新潟県・長野県の県境稜線約100km をつなぐ国内有数の山岳地域のロングトレイルで、専用サイトもあります。

ぐんま県境稜線トレイルHP

https://www.gunma-trail.jp/(外部リンク)

⇑ 本日のスタート地点は万座温泉薬師堂です。

周囲にはガンコウランやクロマメノキといったツツジ科の高山植物が多く生えています。

遊歩道としても整備されているため、温泉の宿泊者も多く散策されています。

⇑ 遊歩道

万座温泉が一望できます!

⇑ 遊歩道を抜けてからは、しばらく樹林帯の中を歩いてゆきます。道は明瞭です。


⇑ 樹林帯を抜けると稜線上に!風が抜ける美しい場所!

ここまでのコースタイムは1時間弱でした。

山深く、自然を存分に堪能できるコースとなっておりますが、

その分、ツキノワグマをはじめ、多くの野生動物が住んでいる場所になります。

歩行の際には、熊鈴やラジオを携行いただく等、自分の存在を知らせるようにお願いいたします。

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