ACTIVE RANGER

アクティブ・レンジャー日記 [中部地区]

中部地方環境事務所のアクティブ・レンジャーが、活動の様子をお伝えします。

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2019年8月 8日

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2019年08月08日夏休みは、藤前干潟に行こう!

国指定藤前干潟鳥獣保護区 西部理恵

皆さま、藤前干潟からこんにちは。

アクティブ・レンジャーの西部です。

毎日、毎日、暑いですね。

この間、山﨑ARと二人で今年度から始めた「藤前干潟ごみ清掃活動」に行ってきましたが、

20分で早々に作業を終了することにしました。

炎天下でのコンクリート堤防は、本当に暑くなるので大変だなぁと実感しました。

190729 藤前干潟のごみ清掃

<7月29日 藤前干潟ごみ清掃の様子>

この清掃活動の様子は、また改めて書きたいと思います。

さて、そんな暑い暑い夏休み。

皆さま、旅行やイベントの計画はお済みですか?

まだ夏休みの自由研究が決まってないわ、どこか行きたいけどどこに行こうか、、、

と思っておられる方は、ぜひ藤前干潟にお越しください。

中でもオススメなのは、やはり干潟に入って実際に体験すること、です。

藤前干潟では、春から夏にかけて干潟が大きく出るため、

干潟に入って生き物観察をする観察会がたくさん開かれます。

夏休みは藤前干潟に行こう!

夏休みは藤前干潟に行こう!

私たちも、毎月の定点モニタリング調査などで干潟に入ると、

いろいろな生き物に出会えるので、とても楽しみにしています。

先日は、こんな生き物が見つかりました!

藤前干潟 テッポウエビ

<テッポウエビ>

エビやヤドカリの仲間で、山﨑ARが発見したのですが、岩の下にいたそうです。

よーく見てみると、お腹に卵を持っていました。

そこで、動いたときに外れてしまった卵をちょっとお借りして、顕微鏡で見てみると・・・

藤前干潟 テッポウエビの卵

こんな卵でした。

もう孵化寸前という感じで、動いているのも良くわかりました。

知っている生き物でも、たま~にこんなことに出会うので、違う時期に来ると違った発見があって実際の生き物探しというのは楽しいですね!

□□□□□藤前干潟よりプチ情報□□□□□

まだまだ夏まっさかりの藤前干潟ですが、実は、既に秋の渡り鳥の先駆けチームが到着し始めています。先日は、チュウシャクシギやホウロクシギ、ダイゼンも少ないですが、確認されたとのこと。

20180909 ダイゼン(夏羽)

<2018年9月9日 ダイゼン(夏羽)>

さて、「ダイゼン」という名前の鳥。何やら聞き慣れない名前ですね!

どうしてこんな名前がついたのでしょうか?

漢字では、このように書きます・・・・「大膳」・・・・

想像がつきましたか?

その昔、宮中で皇族の食膳を司る役職に「大膳職」と言う役職があったそうなのですが、このダイゼンは、宮中の食卓に良く用いられた鳥だったことから、この名前がついたそうなのです!

大変貴重で美味しい鳥だったのでしょうか。鳥の名前から、昔の人がどんな風にこの鳥と関わってきたのかがわかって、とても面白いですね。

この呼び名の由来は、「由来がわかる 野鳥の呼び名事典(写真・文:大橋弘一、出版:世界文化社)」を参考に記述しました。

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●今後の藤前干潟でのイベント

< 稲永ビジターセンター >

【 企画展 あなたの知らない藤前干潟 】

ゴミ非常事態宣言が出されて藤前干潟が保全されてから20年。節目の年である今年、改めて藤前干潟の生きものを入り口に、藤前干潟の魅力や、未だに問題となるゴミの問題など、幅広く藤前干潟について展示します。

 場 所:稲永ビジターセンター(港区野跡4-11-2)
 費 用:無料
 問合せ:稲永ビジターセンター TEL:052-389-5821

< 藤前活動センター >

【 企画展 藤前干潟のものがたり~藤前干潟・歴史旅~ 】

藤前干潟は、むかーし昔、どんな姿をしていたのでしょうか。現在の姿になるまでに、どんな歴史を経てきたのか、古い地図などを参照しながら丁寧に紐解いていきます。

藤前活動センター企画展

 場 所:藤前活動センター(港区藤前2-101)
 費 用:無料
 問合せ:藤前活動センター TEL:052-309-7260

【 夏休み!干潟観察会 】

海のごみ問題に着目しながら、干潟の生きものとの関わりを学ぼう。
干潟にはどんな生きものがいるかな?

 日 時:2019年8月17日(土) 12:30 - 15:00
 場 所:藤前活動センター(港区藤前2-101)
 参加費:おとな200円、小中学生100円、幼児無料(保険代)

 問合せ:藤前活動センター TEL:052-309-7260


< 藤前干潟ふれあい事業 夏休みは藤前干潟に行こう! >

【8月14日(水)干潟体験とゴミ処理工場見学 】
 干潟体験で生きものとふれあう他、南陽工場(ごみ焼却工場)の見学でごみ処理の仕組みを学ぼう!

 日 時:2019年8月14日(水) 10:00~15:00
 場 所:藤前活動センター(港区藤前2-202)
 対 象:小学4年生~大人
 参加費:無料
 定 員:40名(応募者多数の場合は抽選)
 申込・問合せ先:藤前干潟ふれあい事業実行委員会事務局
         TEL  :052-223-4199
         メール:a2662★kankyokyoku.city.nagoya.lg.jp(★をアットマークに替えてください)

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