ACTIVE RANGER

アクティブ・レンジャー日記 [中部地区]

中部地方環境事務所のアクティブ・レンジャーが、活動の様子をお伝えします。

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2019年7月

17件の記事があります。

2019年07月10日志賀高原のニッコウキスゲが咲き始めました

上信越高原国立公園 志賀高原 則武敏史

こんにちは、上信越高原国立公園の志賀高原です。

ニッコウキスゲが咲き始めました。

まだ、志賀高原内でも標高の低い丸池、蓮池の付近で咲き始めたところです。標高の高い所では咲く時期が遅くなります。

この記事では、ニッコウキスゲが群生して咲く場所の中でも、歩く時間が短くて観察できる場所を紹介します。

■丸池付近のスキー場のゲレンデ

国道292号にほぼ接して群生しています。現在のところ最も多く開花している場所です。

<ニッコウキスゲは花が複数あり順々に咲いていくので、一つの株で長い期間花が咲いています。この写真でも、しおれた花と開いた花と複数のつぼみを見ることができます。>

■蓮池付近のスキー場のゲレンデ

国道292号の蓮池の交差点を草津方面へ進んですぐ右側です。国道292号脇の駐車スペースがニッコウキスゲの咲くゲレンデに接しています。

<まだ開花しているものが少ない状況です。>

■田ノ原湿原

上の場所から国道292号をさらに草津方面へ進みます。国道脇の駐車スペースから少し歩くと湿原に到達し、湿原内の木道を歩いて植物を観察します。現在のところ、ニッコウキスゲはわずかに開花しているだけです。ワタスゲの綿毛が終わりかけです。

田ノ原湿原の木道は、「自然探勝コース」と呼ばれるハイキングコースの一部です。このコースは全行程2時間程度で、湿原、池や原生的な林などのたくさんの見どころがあります。田ノ原湿原から蓮池方面に向かうと、上で紹介した蓮池付近のスキー場のニッコウキスゲの群生地を通ります。

■高天ヶ原地区、一の瀬地区、

国道292号の蓮池の交差点を奥志賀方面へ進み、トンネルを3つ通ります。ニッコウキスゲはわずかに開花しているだけです。ヒオウギアヤメが満開です。

ニッコウキスゲの群生は、この地区のスキー場のゲレンデで見られるようになります。

■東館山高山植物園

東館山山頂に向かうゴンドラリフトを利用して標高2,000mに上がります。運行日に注意が必要です。7月12日までは土日のみの営業で、7月13日(土)から8月25日(日)までは毎日営業です。

ニッコウキスゲだけでなく、多くの種類の花を見ることができます。

上信越高原国立公園は今年(2019年)国立公園に指定されて70周年となります。

記念の年に上信越高原国立公園へお出かけください。

<記事で紹介した場所の位置>

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2019年07月05日須坂市の米子大瀑布周辺の登山道整備

上信越高原国立公園 志賀高原 則武敏史

こんにちは、上信越高原国立公園の志賀高原です。

少し古い話題ですが、6月23日は長野県須坂市の米子大瀑布(よなこだいばくふ)周辺の登山道整備に参加しました。

「米子大瀑布」は「日本の滝100選」に選ばれており、また、「米子瀑布群(よなこばくふぐん)」という名称で国の名勝に指定されています。

少し前の大河ドラマのオープニング映像で注目を集めた滝です(映像では滝の上に城が合成されて写っているが、実際には城はないというもの)。

米子大瀑布は滝つぼ近くまで行くことができ、また1周1時間30分程度の周遊歩道があります。

米子大瀑布

<城はなくても十分に雄大な景色。常時水が落ちている滝は2本、左が権現滝(ごんげんたき)、右が不動滝(ふどうたき)。この近くの岩壁に雨の後に出現する滝が何本かあり、これらを含めて米子瀑布群と呼ぶ。平成27年5月25日撮影。>

さて、今回は「根子岳登山道整備の会(ねこだけとざんどうせいびのかい)」という、米子大瀑布周辺の山への登山道整備を20年近く続けていただいている団体の登山道整備作業に自然保護官とともに参加しました。

作業の参加者は24名で、地元の方が主体ですが、当所のほか、林野庁北信森林管理署の職員、須坂警察署の署員、市職員も参加されました。

今回、特に整備した箇所は、権現滝上流部の沢の登山道をう回させる箇所です。

登山道整備箇所

<これまで登山道は写真下中央から左上方向にありましたが、登山道近くの赤丸付近に斜面の崩落の頂点があり、登山道の崩落のおそれがあるためう回させました。今後はピンクのテープに従って山側を歩いてください。>

場所は下の地図の赤丸です。

根子岳周辺の登山道の地図

<米子大瀑布と根子岳を結ぶコースは、他のコースと比べ高低差があります。根子岳へのコースは自身の体力と技術を考えて、峰の原や菅平牧場からのコースも利用してください。>

<注意>

須坂市観光協会の6月18日の記事によると、

・米子大瀑布から小根子岳北肩へ通じる登山道は、木橋の改修工事のため、7月1日(月)から7月5日(金)まで通行止め(通り抜け禁止)。

・天候・工事の進捗状況により期間を変更する場合がある。

■米子大瀑布駐車場から米子大瀑布へは、通常通り観光できる。

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2019年07月05日黒姫駅で一目五山の写真展はじまりました!

妙高戸隠連山国立公園 戸隠 アクティブレンジャー 前田久美子

7月4日(木)、しなの鉄道北しなの線「黒姫駅」の構内で『一目五山』の写真展の準備を行いました。

01黒姫期の設営

 

階段にも妙高戸隠連山国立公園で出会える動植物の写真を展示しています♪

02階段は動植物

 

ちょっとわかりづらいですが・・・こせん橋の渡り廊下からは黒姫山や妙高山がよく見えるんですよ!ここも立派な一目五山スポット!

03ここも立派な一目五山スポット!

 

設営中、近くの保育園のちびっ子がホーム見学にやってきました。これから飾る動物の写真をみて大興奮!!!

04動植物に興奮!

 

入選作品を見て、「おこめー!」「おうちー!」。そう、山と人の営みが深く関わっているのが妙高戸隠連山国立公園の風景の特徴です。

05おこめー!

 

駅構内の展示なので、解説などは最小限にしていますが・・・黒姫駅には信州しなの町観光協会の観光案内所があります。

 

こちらに今回の展示している写真の詳細が載っているパンフレットも置いてあります!とってもオシャレな案内所なので、ぜひ立ち寄ってみてくださいね♪

06オシャレな案内所

 

展示期間などの詳細はこちらをご確認ください。

07黒姫駅開催ポスター!

 

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2019年07月04日環境学習の日、信濃小中5年生と野尻湖クリーンラリー!

妙高戸隠連山国立公園 戸隠 アクティブレンジャー 前田久美子

「環境学習の日、信濃小中5年生と野尻湖クリーンラリー!」

6月28日(金)、朝の鳥居川は少し増水気味。

ここで、これから水生生物の採取を行います。

01増水の鳥居川

 

水の中にカメラを突っ込んでみましたが・・・うーん、生き物はいるのか!? 

02川底は・・・

 

根気よく水底をタモ網でがさがさ・・・。

03タモ網でがさがさ

 

すると・・・獲れます獲れます!

ヘビトンボやカゲロウ、ガガンボ、カワゲラ・・・

04凶悪!ヘビトンボ!

 

これが獲れるととっても嬉しい大物!カジカ!!!

05大物やっほー!カジカ!

 

採取した水生生物はいったん旧野尻湖小学校において・・・

信濃小中学校の5年生をむかえて遊覧船に乗船です。

 

遊覧船では、黒田レンジャーが野尻湖の実際の地形を見ながら「野尻湖はなぜ国立公園か」のお話をします。

06遊覧船で黒田Rから説明

 

野尻湖最深部のポイントに移動すると、透明度や水温の調査が始まります!今年の子供たちはとっても一生懸命に調査結果を観察・考察していたのが印象的です。

07自分たちで調査!

 

調査が終わって下船後、旧野尻湖小学校の体育館では実物を見ながら、各分野のエキスパート達からお話を聞きます。

 

信越事務所からは松元レンジャーが外来生物の話をしたり・・・

08ブラックバスの実物!

 

国立公園ブースではレンジャーが野尻湖の成りたちなどの話をします。

今年は動物の生態などのよりアカデミックな話に興味を示す子ども達が多かったです。

09国立公園ブースでも熱心に・・・

 

クリーンラリー、こだわっているのは"実物"を子ども達に見せることです。朝、水生生物を採取してきたのもこのため!

10水生生物大人気!

 

沢山の"ホンモノ"に触れて、子ども達はどんなことを感じたのでしょうか。

 

野尻湖で赤潮が出たことをきっかけに始まった、環境学習の日『クリーンラリー』。長野県(水産試験場、地域振興局、上下水道局、環境保全研究所)、信濃町、野尻湖ナウマンゾウ博物館、環境省など・・・とにかく沢山の大人が関わっています。

 

この規模で30年近く続いているのは本当にすごいことです。実物にはなかなか触れないこの時代、今後も続けて欲しい取組みです。

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2019年07月04日八郎坂通行できます

中部山岳国立公園 佐藤 裕子

先日、八郎坂の巡視に行きました。

八郎坂は称名滝の近くに位置しており、坂を登りきるとアルペンルートにつながります。

八郎坂の入り口はこんな感じです。↓

生憎、この日は天候が悪く、称名滝は見られませんでした。

岩が苔むしている箇所が多いルートです。足元が滑りやすいのでお気を付けください。

また、歩くアルペンルート 弘法から美女平方面へ抜けられる際は倒木が多いのでご注意ください。

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2019年07月03日志賀高原にも本格的な夏山シーズン

上信越高原国立公園 志賀高原 則武敏史

こんにちは、上信越高原国立公園の志賀高原です。

7月1日は多くの場所で山開きが行われたと思います。

志賀高原でも、横手山(よこてやま)と志賀山(しがやま)の開山祭が行われ、本格的な夏山シーズンが始まりました。

開山祭が行われた横手山は、志賀高原で2番目に標高の高い山(2,307m)です。

標高の高い山と聞くと大変そうに感じられるかもしれませんが、ほとんど歩かずに山頂近くまで行くことができます(お金がかかりますが)。山ノ内町側からは「スカイレーター」と「リフト」を乗り継いで、渋峠からは「リフト」1本です。

山頂近くには日本一高いところにあるパン屋さんや「クランペット」のカフェがあります。晴れている日は日本海や富士山も見えるそうです。食べ物だけでなく、国立公園の素晴らしい景色も楽しんでください。

志賀高原というと「スキー」というイメージがあるかもしれませんが、夏にも「池や沼」、「高山植物」、「石の湯のゲンジボタル」などの見どころがあります。また、何より標高が高いので夏でも涼しいです。

志賀高原にどうぞお出かけください。

横手山スカイレーター

<スカイレーター>

■う回路の情報■

横手山山頂部から四十八池(しじゅうはちいけ)方面に徒歩で利用される方へ、通行の際の注意事項をお伝えします。

四十八池方面に向かう際、ゲレンデをショートカットする登山道がありますが、落石のため通行困難です。ショートカットせず、う回路としてゲレンデを通行してください。

横手山山頂部から四十八池方面へのう回路

<横手山山頂部から四十八池方面へのう回路の案内。地理院地図に情報を書き加えた。>

登山道上の落石

<登山道をふさぐ形で落石が止まっているので通行が困難。>

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2019年07月03日四十八池公衆便所使えます。ただし、ご協力お願いします。

上信越高原国立公園 志賀高原 則武敏史

こんにちは、上信越高原国立公園の志賀高原です。

四十八池(しじゅうはちいけ)公衆便所が使えるようになりました。

ただし、緊急時のみのご利用をお願いしています。毎シーズンのことですがご協力をよろしくお願いします。

■緊急時のみのご利用をお願いする理由■

洗浄水や処理水を施設外に出さずに処理するトイレです。たくさんの人が利用すると処理能力の限界に達し、不具合が生じて使えなくなるため。

四十八池公衆便所は「池めぐりコース」(下図の赤線)の途中にあります。

このコースには起終点を含めて公衆便所が4箇所あります。各公衆便所の間の所要時間はそれぞれ約1時間です。

ご協力をお願いいたします。

池めぐりコースの公衆便所の場所

上信越高原(じょうしんえつこうげん)国立公園は、今年(2019年)国立公園に指定されて70周年となります。

記念の年に上信越高原国立公園へお出かけください。

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