ACTIVE RANGER

アクティブ・レンジャー日記 [中部地区]

中部地方環境事務所のアクティブ・レンジャーが、活動の様子をお伝えします。

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2018年11月28日

3件の記事があります。

2018年11月28日ロングトレイルのこれから Part①

妙高戸隠連山国立公園 戸隠 アクティブレンジャー 前田久美子

妙高戸隠連山国立公園で検討を始めたロングトレイルづくり。

今年度は計7回の踏査を実施しました。

 

○今年度実施した踏査結果

第①弾第②弾第③弾第④弾、第⑤弾(前編後編)、第⑥弾第⑦弾

 

地元と環境省でどんなコースが良いかなど考えていますが・・・

実際のロングトレイルを歩いたことがない人が多く、みんな素人!

 

『一度ロングトレイル玄人のみなさんの意見を聞いてみたい!』

 

ということで、ロングトレイル有識者である海外トレイルも歩いたハイカーの方・旅行会社の方・外国人ガイドの方・教育関係者の方を集めて、現在の構想ルートの視察を組みました。

 

そうそうたる面々に集まっていただいたのですが・・・みなさんとっても気さく!

顔を合わせたばかりですが話がはずみます!

01野尻湖で集合!

 

今回の視察では、コース設定で悩んでいる部分を優先的に見ていただきました。

1日目は野尻湖、2日目は戸隠を歩きます。

 

◆1日目◆ 野尻湖畔~象の小径~荒瀬原集落

歩き出してすぐ・・・白鳥の遊覧船に注目!

廃屋ですが、使い道は無限大!とさっそく大盛り上がり。

02あひるさん!

 

象の小径に入ると・・・ちょうど紅葉まっさかり!

天気にも恵まれ、葉っぱがキラキラ光ってとってもキレイ(*´艸`)

03象の小径は紅葉まっさかり

 

夏は葉っぱがありますが、秋は見通しが良く斑尾山もキレイに見えます。

有識者のみなさんも口々に良い道だ!とつぶやきます(^^♪

04斑尾山がすっきり!展望抜群!

 

象の小径を抜けて、お次は荒瀬原へ。

集落を通すか、林道を通すか悩んでいる箇所です。

 

荒瀬原集落の田んぼと一目五山な"景観の良さ"に、

皆さんまた一つテンションが上がります。

05荒瀬原集落はとってもきれい~

 

いわゆる単調で面白みのない林道とは違った雰囲気があり、こちらも良いな・・・と悩み顔。

06荒瀬原林道も良い道です

 

最後に妙高のいもり池や苗名滝にも足を伸ばして、

コース途中や入口の雰囲気なども見ていただきました。

07いもり池にも行きました

 

親睦も深まり、1日目は終了!

次回、2日目のレポートにつづきます!

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2018年11月28日~身近な鳥・カワラヒワとモズ~

国指定藤前干潟鳥獣保護区 山﨑 陽子

皆さま、こんにちは。アクティブレンジャーの山﨑です。
朝晩は冷え込むようになりましたが、日中はまだ暖かい日が多いですね。

穏やかな日差しにタンポポもタンポポの綿毛も日差しの方を向いて咲いています。

 
鳥たちも暖かい光を浴びて気持ちよさそうに休んでいます。
そんな様子を今日はご紹介いたします。

これが、最近よく見かけるカワラヒワたちです。

<この木に4~5羽ほど、とまっていました>
せっかく気持ちよく止まっている所に度々ヒヨドリが飛んで来て、カワラヒワは迷惑そう・・・

 

<ヒヨドリが近くに来て気になる様子のカワラヒワ> <迷惑そうなカワラヒワ>

そして、次にドバトが。さすがにカワラヒワは飛び去ってしまいましたが、しばらくするとまた戻ってきました。とても目立つ場所ですがお気に入りでしょうか?

 

<バサバサっと近くの木から飛んで来たドバト><戻って来て辺りをキョロキョロ見渡すカワラヒワ>

また、カワラヒワは、稲永ビジターセンター周辺で、赤い実(グミの木の実)をよく食べているのを見かけますが、タンポポの種子なども好きだそうです。

次に、この隠れている鳥は何でしょう?

  

モズです。漢字では「百舌鳥」と書きます。様々な鳴き声で囀(さえず)るため、その名の由来となっています。モズは肉食で主に虫などを食べます。こちら!! 苦手な方はごめんなさい。

<虫を捕まえて木のてっぺんに止まっている所>
また、「モズのはやにえ」というすごい習性もあるので興味ある方はぜひ調べてみてください!

【プチ情報】モズは大阪府の鳥で、大阪のJR阪和線に「百舌鳥」という駅があります。百舌鳥駅の近くには、日本最大の古墳、仁徳天皇陵古墳があります。

カワラヒワやモズは、比較的によく見られる鳥で、観察しやすい場所に止まってくれるので、藤前干潟に来られた際は干潟の鳥たちと共にぜひ観察してみてください。

【お知らせ】12月20日より、東邦ガス(株)・ガスエネルギー館で「レンジャー写真展2018」を開催いたします。日々の撮影した写真から選りすぐりのものを展示していますので、ぜひ、お越し下さい。

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2018年11月28日白山国立公園の冬支度

白山国立公園 大石佳織

みなさん、こんにちは。


ニュースなどで「この冬は暖冬」というのを耳にし、安心しきって過ごしていたら、「暖冬のときはどか雪が降る」と地元の方に釘を刺された白山自然保護官事務所の大石です。人生初の豪雪を体験した昨シーズンに続き、この冬はどんな経験ができるのか、どきどきしながらも楽しみです。

ところで、白山は今、どんな姿かというと・・・・

(勝山市から見た白山 11月27日撮影)

ご覧の通りすっかり雪化粧をしています。

石川県の市ノ瀬や別当出合、岐阜県の大白川など登山口周辺の道路は、すでに冬期通行止めとなっていますので、白山方面へお出かけの際は、道路状況の確認をお忘れなく!


さて、別当出合への冬期通行止めが始まるずっと前、10月20日(土)の話です。

パークボランティアの皆さんと別当出合周辺で、毎年恒例となっている看板等の冬支度を実施してきました!

この日は別当出合の紅葉がピークであろうということでしたが、雨こそ降っていないもののガスで眺望は効きませんでした。そんなお天気でも、大勢の方が集まり、わいわい楽しく作業しました!

まずは、看板の表面を拭いて今シーズンの汚れを落とします。

(拭き掃除!)

そして、看板の表面が雪で傷つかないようにブルーシートで覆っていきます。


(大きなブルーシートで看板をすっぽり覆います)
しかし、白山国立公園パークボランティアの皆さんはブルーシートを被せるだけであっても、ひと味違います。
周辺の地形や毎年の経験から、
「ここは風が吹き抜ける場所だから特にしっかり止めておいた方がいい」
「雪に埋もれてしまうまでは風の影響を受けやすいからもう一箇所固定しておこう」
など、互いに意見を出し合って確実に看板を固定していきます。

普段から白山の自然を見ている皆さんだからこそできる工夫があって、見ほれてしまいます。

さらに、砂防新道の登り専用路と下り専用路の分岐では、一方通行を案内する看板の取り外しを行いました。こちらの看板は冬の間、事務所で保管するため、担いで下っていただきました。

(男性陣が担いできた看板を、女性陣も試しに担いでみますが・・・)
男性陣が担いできた看板を、別当出合(平地)で女性陣も試しに担いでみますが・・・重いし長い。登山道でこれは運びづらい!!ということで、担いでくださった男性陣に改めて感謝です。

テキパキと手際よく作業されるパークボランティアの皆さんが大勢集まったため、今回の作業もあっという間に終わってしまいました。パークボランティアの皆さん、いつもご協力ありがとうございます!

撤去した看板たちは事務所で保管され、来春の雪解けまで、しばし休憩です。
これから白山は冬山へ。純白の雪に厚く覆われる日ももう間近です。

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