2018年9月26日
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2018年09月26日戸隠小学校の子ども達、戸隠の魅力を発信!
妙高戸隠連山国立公園 戸隠 アクティブレンジャー 前田久美子
ぐっと冷え込み、ぐんぐん紅葉が進む気配の戸隠。
ヤマブドウの葉っぱは真っ赤です。
戸隠小学校の6年生が"子ども達目線"で戸隠のパンフレットを作成しました。
先日植物園に行ったのも素材集めのためです(8/31のAR日記参照)。
原稿ができてきたので、いよいよ印刷。
印刷する紙の材質は何にするかを決めるため、印刷屋さんに小学校までカタログを持ってきていただきました。
はじめて印刷屋さんと出会って、何を聞いたら良いのかちょっとドキドキ。
「折りを入れるならもっと薄い紙が良いね」とか「光沢紙だと写真がきれいに見えるよ」などなど色々教えてもらいながらの紙選びです。
紙も決まって、後は印刷。原稿をしっかり印刷屋さんに託しました!
そして出来上がりはこちら!!!ジャーーーン!!
出来上がったパンフレットは2年生に託して、長野駅で配ってもらいます。
2年生は「どんな人に渡したら良いかな~」・・・とキョロキョロ・・・。
「戸隠行ったことありますか?」「戸隠のよいところもっと知ってください!」と勇気をふりしぼって渡します。みなさん好意的に受け取って下さり、子ども達も自信が付いた様子。
アクシデントもありました。
渡してみたら外国人の方!「プリーズ・・・」としどろもどろですが頑張って戸隠をPR!
6年生からたくされたパンフレットも全部配れて嬉しそうな2年生。
しっかり戸隠をPRできたかな?よく頑張りました!
次は6年生が10月11日(木)に戸隠中社でパンフレットを配布する予定です。
紅葉狩りがてら、戸隠へぜひお越し下さい♪
万座自然保護官事務所の周辺も日に日に秋めいてきて、山の上では紅葉も始まっています。
そんな中、9月20日に篭ノ登山(かごのとやま)周辺を巡視しました。
浅間山外輪山と車坂峠を挟んで西に、水の塔山、東篭ノ登山、西篭ノ登山という3つの峰が連なっており、
9月末に開催されるASAMA2000スカイレースの会場でもあります。
高峰温泉前にある登山口から登り始めると、すぐに様々な秋の高山植物に出会えます。
【シラタマノキ】
【マツムシソウ】
最初は森の中の登山道を進みますが、水の塔山の山頂に近付くにつれ、
登山道は岩場になり、大きな岩がところどころに立ちふさがるようになります。
【登山道に立ちふさがる大きな岩】
高山の岩場に生息する日本固有種イワインチンも見頃です。
【イワインチン】
水の塔山山頂からは東篭ノ登山を目指して稜線歩きになります。
稜線では、湯の丸高峰林道や遠くの町がよく見えます。
切り立っていて道が狭い場所もあるので、しっかり足下に注意して歩きましょう。
【東篭ノ登山の遠景】
【稜線から切れ落ちているガレ場】
【東篭ノ登山の山頂】
巡視当日はあいにくの曇りだったのですが、東篭ノ登山の山頂は周囲に木がないので
晴れていれば長野県側、群馬県側の360度の展望が開けます。
また、高山植物保護のためにロープが張られています。
登山道を外れて植物が生えている場所に立ち入らないようにしましょう。
【高山植物保護のために張られたグリーンロープ】
山頂から池の平湿原方面に下り、ガレ場を抜けると樹林帯に入ります。
ナナカマドやカラマツなどが色づき始めており、いよいよ紅葉のシーズン到来です。
40分程度で、林道沿いにある池の平駐車場に到着します。
【赤い実をたくさんつけたナナカマド】
そして本日のクライマックスは下山後に林道で見かけたカモシカ!
食欲の秋に、たくさん餌を食べて準備しているのでしょうか。
【優雅な姿です】
これから秋が深まり、一月も経てば山も雪に覆われ始めることでしょう。
しかし、個人的にはその短い秋が最も美しくて好きです。
この季節を充分に楽しみながら日々の仕事に励みたいと思います!