ACTIVE RANGER

アクティブ・レンジャー日記 [中部地区]

中部地方環境事務所のアクティブ・レンジャーが、活動の様子をお伝えします。

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2018年9月10日

2件の記事があります。

2018年09月10日「見て!触って!どうぶつ展」開催中☆

中部山岳国立公園 佐藤怜子

上高地インフォメーションセンターでは、企画展示「見て!触って!どうぶつ展」を開催しています。

内容は、ライチョウやニホンカモシカ、ツキノワグマなどの剥製(はくせい)10種類程と、写真40枚程が並ぶ見応えのある展示となっております。

【会場の様子】

今回の目玉は、なんと言ってもライチョウです!

高山に生息するライチョウを実際に見たことがある人は限られていることでしょう。ここでは、高山に登らなくてもライチョウを剥製で見ることができます!

【ライチョウコーナー】

この企画展では、写真と剥製の両方を展示することで、環境省で取り組んでいるライチョウの保護増殖活動のより一層の普及啓発に繋がるよう力を注ぎました。

また、剥製と関連して展示されている写真はどれもステキなものばかり!

見返り美人のタヌキには胸きゅんですよ☆

【ステキな写真がずらり!】

そして佐藤のオススメは、触れる剥製です!実際に触ることで、毛や爪のかんじを体感することができます。毛はふわふわできもち~いですよ(^^)

【ツキノワグマに触れるよ♪】

触れる剥製は、触られる剥製と触った人の両者に問題の無いよう製作されておりますので、安心して触って下さい。また、触れる剥製コーナー以外の剥製には手を触れないようお願いいたします。

【ぜひ自分の手で触って確かめてみてね!!】

この企画展示は10月16日(火)まで開催していますので、ぜひ皆様お越し下さい。

かわいい写真とはくせいたちが皆様をお出迎えいたします♪

協力:小野真吾・市立大町山岳博物館・松本市山と自然博物館

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2018年09月10日漂着ごみと藤前干潟

国指定藤前干潟鳥獣保護区 西部理恵

皆さま、藤前干潟からこんにちは。

アクティブレンジャーの西部です。

台風21号、北海道での地震と日本列島は各地で大変な被害が出ています。

被災された地域の一刻も早い復興をお祈りするとともに、被災された皆さまには心よりお見舞い申し上げます。

ここ藤前干潟鳥獣保護区においても、台風21号の際には隣接地域に避難準備情報が出たり、停電が発生するなど、多くの方々が不安な思いをされた1日となってしまいました。

台風21号後の稲永公園内の様子

稲永ビジターセンターのある稲永公園では、大きな松の木が途中からバッサリと折れたり、遊歩道上に木の枝がたくさん落ちていたりで、非常に歩きにくい状態になるなど、園内も影響が大きかったようです。

現在は、名古屋市野鳥観察館前から稲永ビジターセンター前にかけては、施設のスタッフが頑張って片づけてくれたおかげで歩きやすくなっていますが、頭上の折れた枝などが引っかかって残ったままですので、お出かけの際にはお気を付けください。

さて、台風後の藤前干潟の様子を確認するために、全域ではありませんが見回りをしてきました。

鳥獣保護区内でもいろいろなところに台風21号の爪痕を見る事ができました。

地盤がえぐれたヨシ原

<9月6日:地面がえぐれてしまったヨシ原>

藤前干潟鳥獣保護区内 新川護岸 台風21号の後

<9月6日:鳥獣保護区内新川護岸 ペットボトル専用のゴミ捨て場かと思うほどに漂着している>

藤前干潟鳥獣保護区内

<9月6日:鳥獣保護区内庄内川護岸 一見すると、それほどゴミは多くなさそうだが、よく見ると無数のごみ>

藤前干潟鳥獣保護区内 導流提の先端

<9月6日:庄内川と新川の間にある導流提の先端 防波ブロックの合間にも無数のごみ。その先には干潟が広がる>

ところどころで大量のごみが集まる場所があり、中でもペットボトルの量には驚かされました。日ごろからペットボトルのごみは多いのですが、その量が格段に違います。

ある意味では、ここでキャッチされて海へは流れていかないことを良しとするべきなのかもしれませんね。

これが粉々になってマイクロプラスチックになってしまう前に、ごみ拾いなどをして取り除く努力をしなければいけない、と改めて思いました。

ごみの横で休息するカルガモ

<9月6日:漂着ごみの横で休息するカルガモ>

漂うヨシの上で休息するカルガモ

<9月6日:漂うヨシの上で休息するカルガモ>

1027日(土)には、市民ボランティアの皆さんによる藤前干潟クリーン大作戦が実施されます。

皆さま、この機会にぜひご参加ください。

ごみ拾い参加者のためにだけ開催される干潟観察会もありますよ。

詳細は、下記ホームページ、ちらしをご覧くださいね。

●'18秋の藤前干潟クリーン大作戦

'18藤前干潟クリーン大作戦

詳細は、藤前干潟クリーン大作戦実行委員会のHPをご覧ください。

藤前干潟クリーン大作戦実行委員会のHP

ごみの写真ばかりになってしまったので、最後に、最近の藤前干潟にいる鳥たちを少し紹介しましょう。

コチドリ(若)

<9月9日:コチドリ(若い個体)>

比較シリーズ!

カルガモとオオソリハシシギ カルガモとソリハシシギ

<9月9日:左写真は、カルガモとオオソリハシシギ、右写真はカルガモとソリハシシギ>

オオソリハシシギとチュウシャクシギ

<9月9日:オオソリハシシギとチュウシャクシギ、オオソリハシシギの夏羽は腹側がキレイなオレンジ色となりわかりやすいが、今ぐらいの時期から冬羽に変わって来ると、遠目からだとチュウシャクシギとあまり変わらなく見える。嘴は全く違う形をしているので顔をあげてくれるとわかりやすい。>

秋の渡りシーズンでシギ・チドリ類が渡ってきています。

少し涼しくなってきましたので、お天気の良い日にはぜひ藤前干潟へ遊びに来てくださいね。

お待ちしています!

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