ACTIVE RANGER

アクティブ・レンジャー日記 [中部地区]

中部地方環境事務所のアクティブ・レンジャーが、活動の様子をお伝えします。

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2018年5月21日

3件の記事があります。

2018年05月21日白山国立公園パークボランティアの養成研修会を実施しました♪

白山国立公園 白山 大石佳織

みなさん、こんにちは。

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12()に、白山国立公園ではパークボランティアの養成研修会を実施しました!これは413日から57日にかけ実施した白山国立公園のパークボランティア追加募集に応募いただいた方のために行われたものです。


(好天に恵まれ、白山がきれいにみえる1日でした♪)
午前中は国立公園センターのレクチャールームで、白山国立公園の魅力や取り組み、自然公園法などについて学んでいただきました。

(宮下自然保護官による自然公園法や国立公園についての解説。撮影鈴木AR)

その後、白山消防署白峰分署にご協力いただいて、普通救命講習を受講しました。

(受講中の様子。皆さん真剣です!!)
心肺蘇生やAEDの使用について、座学と実技で学びました。現パークボランティアと自然保護官事務所のメンバーも一緒に学びましたよ!
普段から野外で活動する機会の多い参加者からは、山での様々な状況でどう行動すればよいのか、具体的な質問が活発に出され、実り多い講習になったと思います。

お昼休憩をはさんで
午後からはパークボランティアの活動に実際に参加していただきました。 活動内容は別当出合(石川県白山市。白山の登山口の1つ)での開山準備作業です。

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21日現在、市ノ瀬~別当出合の区間は冬期通行止めとなっていますが、例年、6月上旬頃に開通します。このため、国立公園を訪れる皆さんをお迎えする前に、毎年、開山準備として清掃等を行っています。

具体的には、駐車場や園地の清掃を行い、積雪で看板が傷まないように冬の間、案内看板に被せていたブルーシートをはずす作業などを行いました。

駐車場には、雪解けのときに斜面の上から運ばれてきたのか、石や枝が大量に転がっていたので、それを取り除き、落ち葉などをどんどん掃いていきます!

(駐車場の清掃。皆さん、手際がいい!)

側溝や溜め升にも、毎年たくさんの枯れ葉や枝が溜まるので、それもきれいにします。

(作業は二人で協力して、いち、にの、さん!)

現パークボランティアの皆さんと、新たに登録を希望する皆さんの活躍のおかげで、作業は予定よりかなり早く終了し、駐車場や園地はとてもきれいになりましたよ♪

(駐車場の清掃結果。左:before  右:after! 撮影パークボランティア)


(側溝の清掃結果。左:before  右:after!)

応募者の皆さんには、活動中の雰囲気も感じていただけたのではないかと思います。新メンバーの活動は、登録の
手続き完了後、始まります。山でパークボランティアのワッペンや帽子を被って作業している一団にであったら、ご声援よろしくお願いします♪

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2018年05月21日望遠鏡で何が見えるかな?!~パークボランティアの望遠鏡解説~

中部山岳国立公園 佐藤怜子

「上高地パークボランティア」ってご存じですか?

約30年前に設立され、登録者は現在65名。

ボランティア精神に基づき皆が自主的に活動しており、登録や活動を環境省で取りまとめている団体です。

今回は、ボランティア活動の1つ"望遠鏡解説"を紹介いたします。

ビジターセンターの前まで歩いていくと、なにやら行列が・・・。

【望遠鏡の後ろへ順番待ちで並ぶ女性グループ】

近寄ってみると、先頭の方は望遠鏡をのぞいていました!

【望遠鏡をのぞく様子】

奥穂高岳の山頂が見えています!

【ボランティアによる解説-望遠鏡から見える奥穂高岳について-】

はじめ、すっかりグループに紛れ込んでいて気付きませんでしたが、「上高地パークボランティア」さんが解説をしておりました!!

山頂に登山者がいる場合は、人の歩く様子まで見ることができます。

奥穂高岳は日本で3番目に高い山です。

登るのはちょっと難しいかも・・・という方、山頂をのぞいてみてはいかがでしょうか?!

【再び望遠鏡をのぞきに来た少年】

この望遠鏡をのぞくのは無料です。二度のぞきに来てくれた人もいました!

ボランティア活動ですので、常に行っているわけではございません。曜日や時間も決まっておりませんので、出会えたらラッキー☆と思って、ぜひ望遠鏡をのぞいてみて下さいね。

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2018年05月21日志賀高原 池めぐりコース

上信越高原国立公園 志賀高原 アクティブレンジャー則武 敏史

こんにちは。

5月16日、志賀高原の硯川から四十八池湿原を往復しました。歩道の状況をお伝えします。

この区間を含むコースは「池めぐりコース」と呼ばれ、志賀高原を代表するトレッキングコースです。湿原、原生的な林など見所がたくさんあります。志賀高原観光協会のwebページによると、中級・一般向けコースで、5月17日現在、このコースのコンディションは「歩行不可 残雪あり」となっています。

歩いた印象は、残雪があるので一般の方(運動靴で歩く方)が歩くことは難しいと感じました。

<志賀山方面との分岐を過ぎると歩道にも雪が出始めます。なお、志賀山登山コースも歩行不可となっています。>

<雪が多く残っている所。先行者の歩いた雪の窪みに足を乗せて歩きます。>

<四十八池湿原には雪がありません。奥に見えるのは志賀山(左)と裏志賀山(右)です。志賀高原ユネスコエコパークのロゴマークに使われている景色です。>

<志賀高原ユネスコエコパークのロゴマーク。>

さて、ヒキガエルが産卵していました。まだ、春が浅いなあと感じました。

<雌雄が右中央にいます。そして雌雄の左の水中に黒いぐちゃぐちゃっとしたものが見え、写真の左上から右下にかけてひも状に長くつながっています。これは卵塊で、黒っぽい卵が寒天状のものに包まれています。>

さて、志賀高原には、様々なトレッキングコースがあり、既に散策が可能なコースもあります。また、間もなく6月上旬からはネマガリタケの時期となります。今シーズンもどうぞ志賀高原へお出かけください。

■志賀高原でのネマガリタケ採取には規則があります。詳細は志賀高原観光協会のページhttp://www.shigakogen.gr.jp/news/entry-295.htmlをご覧ください。

■草津町と志賀高原の間の交通は、草津白根山の活動の影響で国道292号の一時通行止め区間があるため、万座温泉を経由し、万座ハイウェイ(有料道路:125㏄以下のバイク及び自転車の通行は不可)を利用することになります。

なお、万座温泉には「万座しぜん情報館」がオープンしました。環境省が整備した国立公園の自然案内・展示施設です。志賀高原への行き来の際にぜひお立ち寄りください。

http://www.manzanc.jp

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