ACTIVE RANGER

アクティブ・レンジャー日記 [中部地区]

中部地方環境事務所のアクティブ・レンジャーが、活動の様子をお伝えします。

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2017年11月 7日

2件の記事があります。

2017年11月07日アクティブレンジャー写真展開催中 @新穂高温泉

中部山岳国立公園 丸山由起子

西穂高岳の玄関口、新穂高ロープウェイのしらかば平高原駅にてアクティブレンジャー写真展を

開催しております。

終点の西穂高口駅からの眺めを楽しまれた帰りには、乗り換え駅であるしらかば平駅周辺で

のんびりとお過ごしいただき、写真展にもぜひお立ち寄りくださいね。

長野自然環境事務所管内のアクティブレンジャーが昨年度撮影した活動風景やおすすめの景色の

写真を展示しております。

 

 

  開催期間: 11月2日(木)~11月28日(火) ※入場無料

  開催場所: 新穂高ロープウェイしらかば平駅 1階ギャラリー「飛騨乃風」

  時間:   9:00~16:30 ※無休

  

しらかば平駅は鍋平高原にあり、とても景色の良い場所です。

(11月1日撮影)

 

 

ロープウェイに乗ると紅葉を足元に見ることができます。

ただ紅葉は、上記写真の撮影日11/1は見頃でしたが、もう終盤~終わりかと思います。

けれど雪を頂いた北アルプスの眺めは素晴らしいですし、夕日を見ることができる

サンセットロープウェイを期間限定でやっているようです。

詳細は新穂高ロープウェイのHPにてご確認ください。(http://shinhotaka-ropeway.jp/

 

また、周辺には温泉やビジターセンターもあり、ビジターセンターにはマツボックリや木の枝など

自然素材で気軽にクラフト(有料)をすることができるスペースもあります。

世界にひとつの自分だけのお土産を作られてはいかがですか?

 

 

そして、近隣のおすすめビュースポットはアルプス大橋とその近くにあるヘリポートです。

車でビューンと行けて、お手軽に素晴らしい景色を見ることができますよ。

アルプス大橋のたもとより(11月1日撮影)

  

 

ヘリポートより(11月1日撮影)

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2017年11月07日湿地の植物観察会

伊勢志摩国立公園 アクティブレンジャー 半田俊彦

以前にもこのAR日記でお伝えしましたが、

伊勢志摩国立公園の南伊勢町押渕地区には良好な自然の残る湿地があります。

ここで11月5日(日)に横山ビジターセンターの自然観察会として

植物観察会と今年度実施した植物調査の報告会を行いました。

この湿地では12種の絶滅危惧種が記録されていますが、

そのうち2種は近年消滅してしまいました。

植物観察には遅い時期でしたが、

それでも7種の絶滅危惧種を観察することができました。

湿地内を流れる水路では、ヒメコウホネやヒメミクリ、

ミズトラノオ、ヒルムシロなどの水草が群生していますが、

最も旺盛に繁茂しているのは外来種のコカナダモです。

ここに生育していたアサザが消滅した要因の一つに

コカナダモの影響が考えられています。

ここは湿地内でも遷移が進んでハンノキが大きく成長した場所です。

地面の乾燥化が進んで湿地の植生ではなくなった場所もありました。

また、ここには外来種であるホテイアオイの大群落も見られました。

ゴマシオホシクサです。

丸い頭花がとてもかわいらしいです。

ナガバノウナギツカミです。

夏にはほとんど目立たない植物でしたが、

ピンク色の小さな花があちらこちらに見られました。

押渕地区の湿地は元々水田だった場所です。

この場所の自然を守るためには、ある程度人の手を加えて管理し、

植生の遷移を止めてあげる必要があると思います。

また、侵入した外来種をどうやって駆除したり管理したりするのか、

地域の住民や自治体と一緒になって考えていく課題もたくさんあります。

志摩自然保護官事務所としても今後も関わり続けていきたいです。

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