2017年10月
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2017年10月12日信州新町で出張講義
妙高戸隠連山国立公園 戸隠 アクティブレンジャー 前田久美子
先週、10月4日(水)に長野市の信州新町で「外来生物」について出張講義をさせていただきました。国立公園外ではありますが、戸隠や飯綱高原地域と同じ"長野市"の信州新町。事例紹介など実際の現場の様子をお伝えするため、私たちも伺いました。
信州新町支所に着くととっても前衛的なオブジェが・・・!見る人によってカマキリかトカゲか・・・などなど受け取り方は様々です。
信州新町に関わるみなさんと長野県の自然保護レンジャーの方々へ向けての講義です。
今回は長野自然環境事務所(戸隠自然保護官事務所の上部の事務所です)の野生生物課から外来生物を担当している松元レンジャーも登場です!
質疑応答も活発にあり、みなさん真剣に外来生物問題などに取り組んでくださっていることが伝わってきました。
講義のあとは、なんとケーブルテレビの取材!
松元レンジャー、梅田レンジャー、前田の3人全員インタビューを受けました!笑
最後は信州新町のゆるキャラ「めん子ちゃん」と「イケめぇんくん」に別れを告げて・・・。
信州新町にも化石博物館があります。戸隠地質化石博物館ともつながりが深い場所です。ぜひ合わせてお立ち寄り下さい!
2017年10月12日レンジャー写真展@南伊勢町
伊勢志摩国立公園 アクティブレンジャー 半田俊彦
中部地方環境事務所では、
白山国立公園、伊勢志摩国立公園、藤前干潟国指定鳥獣保護区の
レンジャーとアクティブ・レンジャーが撮影した写真を
巡回展示する写真展を毎年開催しています。
9月末より伊勢志摩国立公園の南伊勢町における展示が始まりました。
また、写真展開催期間の特別企画として、
9月26日に「レンジャーと作ろう!地球生きものおりがみ」を開催しました。
南伊勢町町民文化センターのロビーです。
昨年度に改修されてとても明るくなりました。
風景と生きものをテーマに、全部で36点の写真を展示しています。
展示をしてすぐにお客様が集まってきてくれました。
おりがみ教室は主に地元の小学生を対象にして行いました。
講師を務めるのは麻生ARです。
伊勢志摩国立公園のパークボランティアさんにもお手伝いいただきました。
作成したおりがみの一部はメッセージを書いて
南伊勢町の風景の写真に貼ってもらいました。
この写真展は11月には鳥羽市でも開催します。
ぜひ御覧いただきたいと思います。
2017年10月10日【参加者求む】10月15日 自然観察会「市ノ瀬で山の恵みを感じよう」のお知らせ
白山国立公園 鈴木 政裕
こんにちは。
鈴木です。
白峰に来てから半年が経ちました。
もうすぐ恐れていた冬がやって来ます!
この時期になるとクサギカメムシが集落中を飛び回り、越冬のための場所を探します。
今朝は家の窓ガラスに5匹以上くっついていました。
室内に侵入されるのも時間の問題です...
さて、皆様に1つお知らせがあります。白山市白峰で活動する白山しらみね薪の会の協力を得て、炭窯ツアー体験等を通じて里山と人との関わりについて理解を深めるための自然観察会を10月15日(日)に実施します。
実施内容は主に2つのプログラムからなり、1つは「炭窯ツアー」で、市ノ瀬近くにある岩屋俣谷園地で自然観察をしながら、かつて使われていた炭窯についての解説を行います。
2つ目の「山の恵みを知ろう」というプログラムでは市ノ瀬で薪を使って火を焚き、木の実を調理して食べるというものです。普段の生活ではなかなか食べられないブナの実やシバグリを是非一度味わっててみてください!
参加締め切りは10月12日なので参加したい方は早めにお申し込み下さい。
ご連絡お待ちしております!
詳しくはこちらhttp://chubu.env.go.jp/to_2017/post_104.html
白山自然保護官事務所 担当:鈴木
住所:石川県白山市白峰ホ-25-1(受付時間:8:30)
電話番号:076-259-2902 FAX:076-259-2085
E-mail:MASAHIRO_SUZUKI@env.go.jp
申し込み方法:電話又はFAXか郵送かE-mailで申し込みをしてください。
申し込み締切:平成29年10月12日(木)17:00時まで
2017年10月10日雨飾山、登山道に携帯トイレブースができました!
妙高戸隠連山国立公園 戸隠 アクティブレンジャー 前田久美子
ぐぐぐっと冷え込んだ先週。
各地で紅葉も一気に進んで、毎日が違う風景になっていきますね!
そんな先週、雨飾山には荒菅沢手前の登山道脇に「携帯トイレブース」ができました!
昨年のようにテント式ではなく、組み立て式の丈夫なものです。
今年は試験運用ということで、繁忙期の10月のみ設置します。
中に入ると天井がとっても素敵!まるでどこぞのcaféのようです♪トイレ内がとても明るいので快適です♪透明ですが、色はこげ茶色で景観にもしっかり配慮しています。
いつも草刈りなどの登山道整備を行っていただいている地元の方々に、パネル一枚一枚を背負っていただいて、設置場所まで担ぎ上げました。
パネルが歩いているみたいに見えるので、絵面はちょっとシュールです・・・(笑)
パネルの重さは約25kg!これを担いで約2時間登山道を歩くので、大変な重労働です。
梅田Rも背負ってみました。様になってます!
しかしパネルは屈強な小谷の皆様におまかせして、私たちは工具などの小物を運びます。
目的地に着くと、さっそく足場作り開始。
みるみるうちに組み上がって行きます。。。
完成!と思いきや、足場周りを使いやすいように倒木などで整地!さすがです!
作業完了!皆さん本当にお疲れ様でした!そしてありがとうございました!
帰り道では、美味しい出会いと嬉しい出会いもありました♪
(左がブナハリタケ、右はミヤマクワガタです)
2017年10月10日秋の干潟
国指定藤前干潟鳥獣保護区 西部理恵
だんだんと半袖では寒くてつらい季節になってきましたね。
藤前干潟からこんにちは。
アクティブ・レンジャーの西部です。
この間、潮の良い日に保護区の巡視をしながら秋の藤前干潟の生きものの様子を見てきました。
この時期は、渡去するシギチドリ類も多いですが、まだまだ残留組も残っていますし、代わって飛来するカモ類もいるので、なんだか賑やかな様子。先日はヨッシ―こと吉塚ARが干潟の人気者トビハゼのことを紹介していましたが、まだ寒さが本格的ではないので、カニやトビハゼといった干潟の小さな生きものたちも元気に動き回っていて、干潟の観察が楽しい季節です。
<ちょうど干潟に飛んできたハマシギの群れ>
その日は朝、早めに巡視に出ていくと、途中で鳥獣保護区管理員さんにバッタリ。天気も良く、潮も良い日は、皆干潟に集まります!
藤前干潟で活躍する鳥獣保護区管理員さんは5人いらっしゃるのですが、鳥獣の専門家として保護区を巡視していただいており、いろいろな情報を私たちに教えてくれる貴重な存在です。この日はシギチドリ類のほかカモ類も飛来し干潟が賑やかだという情報をさっそく入手しました。
途中、台風で一部ダメージを受けていたヨシ原の状況も確認しましたが、徐々に回復してきている模様。
しかし、河川の増水によって干潟に堆積していたゴミが増えました。そうした情報も定期的に鳥獣保護区管理員さんから報告されますが、やはり拾っても拾っても溜まります。現在、藤前干潟に溜まっているゴミは河川などから流れ着く漂着ゴミがほとんどですが、中には不法投棄されたゴミもあります。
<台風で倒れたヨシの上に枯れたヨシや流木などの自然ゴミとプラスチック製品などの人工ゴミが堆積する>
ゴミ問題については、語りだすと長くなってしまうのでまた別の機会に。
ちなみに、10月21日(土)には、毎年春と秋に開催されている「藤前干潟クリーン大作戦」というボランティアイベントがあります。市民団体が呼びかけ、行政、企業、自然保護団体や地元住民の方々が協力して行っている清掃活動です。興味のある方は、ぜひご参加ください。
話が脱線してしまいましたが、私たちは巡視の際に、渡り鳥など生きものの情報だけでなく、こうしたゴミの状況や鳥獣保護区であることを示す制札などが破損していないか、といった現場の状況も把握し関係者の間でで情報共有しています。
さて、ゴミの堆積状況を見ると気分も沈んでしまうのですが、この日はいろんな鳥が干潟に入って賑やかだ、ということでしたので、気をとりなおして先に進みます。ここからは、この日見られた藤前干潟の生きもの風景を一気にご紹介していきましょう。
<干潟の遠いところにシギチを発見!ピンボケですが、手前側の4羽はオグロシギ。私にとってはオオソリハシシギとの見分けが・・・難しい!>
<オナガガモ:まだ数は少ないですが、ピンと伸びた尾が特徴。首が細長く、個人的には泳いでいる姿がとても優雅で好きなカモです。>
<ハシビロガモ:20羽ぐらいが群れていました。まだエクリプスの個体が多くて雄雌の区別が難しい>
※エクリプス:エクリプスとは、主に繁殖期後半に風切が一斉に抜けて飛べなくなる時期に、外敵から身を守るためにオスがメスと同じような地味な羽色になることを言う。日本に飛来する頃には次の繁殖に向けて徐々に繁殖羽へと変化している途中であることが多く、まだ地味な羽の個体が多い。
<トウネンとヤマトオサガニ:こうしてみるとトウネンって小さな鳥なんですね。羽繕いに一生懸命でした>
<この写真だけ次の日に撮影した写真:藤前干潟では数が多くないので見られたらラッキーなキリアイ。トウネンと良く似た姿をしていて、トウネンの群れと一緒にいると私にはさっぱり見つけることが出来ません・・・>
<甲羅干し中のヤマトオサガニ。背は泥がカラカラに乾いて真っ白。干潟に同化していますが、目が慣れてくると沢山のヤマトオサガニを見つけることが出来ます。>
干潟からヨシ原にかけて連続した自然環境のある場所では、ヤマトオサガニだけでなく、チゴガニやコメツキガニ、アシハラガニやクロベンケイガニといったたくさんのカニが生息しています。
先日(9月23日)は、稲永ビジターセンターで「カニパラダイスへレッツゴー!」というなんとも楽しい観察会もあって、まだまだ元気に動き回るカニたちをみんなで観察して楽しみました。
<9月23日開催の観察会の様子:まずは堤防の上から静かにカニの行動観察>
藤前干潟では、こんな風に漂着ゴミにも負けずに今日もたくさんの生きものが暮らしています。
けれど、ゴミがどんどん増え続けると、いつか彼らの生きていく場所を奪ってしまうことになるかもしれません。
藤前干潟のレンジャーの口癖、「ゴミを出すのも人間、拾うのも人間」。
動植物はゴミを拾うということは出来ないので、人間が拾わない限り無くなることはありません。いつかは私たちに跳ね返っても来る問題でもあるので、日ごろからゴミを減らすなどの心がけをしていきたいですね。
というわけで、先ほども少し書きましたが、近々、藤前干潟では大規模なゴミ拾いボランティア活動が行われます。我々自然保護官事務所のメンバーも参加し、ゴミ拾いの後には干潟観察会を行います。興味のある方は、ぜひご参加ください。
■藤前干潟で行われる今後のイベント
<藤前干潟の清掃活動「藤前干潟クリーン大作戦」>
日 時:平成29年10月21日(土)
場 所:愛知県名古屋市港区
申込み:当日受付
問合せ:藤前干潟クリーン大作戦実行委員会事務局
TEL:090-8421-1037
MAIL:suzuki.1@re.commufa.jp
詳 細:http://cleanupfujimae.jimdo.com/
主 催:藤前干潟クリーン大作戦実行委員会
<藤前干潟 藤前活動センターと稲永ビジターセンターの企画展>
藤前活動センターと稲永ビジターセンターでは、企画展を実施中です。
藤前干潟の不思議な生きものたちのことや、生きものたちを苦しめるゴミの話など、
企画展をとおして、今の藤前干潟を知ることが出来る展示になっています。
★ 藤前活動センター ★
「ガタモン・ワールドにようこそ!~干潟の小さな生きものが果たす大きな役割~」
藤前干潟に生息する大きさ数ミリの生きものたち「ガタモン」。
小さな生きものたちの世界をのぞいてみよう!
期 間:平成29年7月30日(日)~12月17日(日) 9:00~16:30
(毎週月曜日(祝日の場合は翌日)、第三水曜日は休館)
場 所:藤前活動センター2階(名古屋市港区藤前2-202)
入館料:無料
問合せ:藤前活動センター
TEL:052-309-7260、FAX:052-309-7261
★ 稲永ビジターセンター ★
「ゴミファイターになろう!」
ゴミ埋め立てから保全された干潟という歴史を持つ藤前干潟。
しかし、生活の中でどうしても出てしまうゴミを減らすにはどうする?
すごろくやみんなのアイディア募集など、楽しみながら学ぼう!
期 間:平成29年8月1日(火)~10月31日(火) 9:00~16:30
(毎週月曜日(祝日の場合は翌日)、第三水曜日は休館)
場 所:稲永ビジターセンター1階(名古屋市港区野跡4-11-2)
入館料:無料
問合せ:稲永ビジターセンター
TEL:052-389-5821、FAX:052-389-5822
2017年10月06日鏡池どんぐりハウスで写真展はじまりました!
妙高戸隠連山国立公園 戸隠 アクティブレンジャー 前田久美子
ぐっと寒くなって一気に紅葉が進んでいます。
戸隠事務所でもついにストーブのスイッチを入れました・・・(ToT)
10月2日(月)に戸隠の鏡池どんぐりハウスで写真展の設営を行いました。
どんぐりハウスは戸隠の鏡池にあるオシャレなカフェです♪
支配人からのお声がけで、秋のお客さんが最も多い時期に写真展を開催させていただけることになりました。
2階のギャラリーで11月中旬の閉館まで開催しています。
入場無料ですので、ぜひ一度足をお運び下さい!
※鏡池では、10月の土日祝日は交通規制を行っています。
シャトルバスをご利用下さい。詳細はこちら。
ちなみに・・・今日鏡池に行ったらニホンザルの群れに遭遇しました。
秋の行楽シーズンはぜひ妙高戸隠連山国立公園へ♪
イベント情報はこちら。
2017年10月06日黒部峡谷の案内施設
中部山岳国立公園 中山博人
こんにちは、立山自然保護官事務所の中山です。
先日、黒部峡谷鉄道のトロッコに乗って欅平に行ってきました。
欅平には、環境省直轄の施設である「欅平ビジターセンター」があります。
そのビジターセンターで、Wi-fi開通工事の立会いをしてまいりました。
無事に工事が終了し、ビジターセンターの館内でWi-fiに接続できるようになりました。
欅平ビジターセンターは、黒部峡谷鉄道の欅平駅を出てすぐ左側にある施設で、黒部峡谷の地形や動植物、遊歩道・登山道等を、様々な展示物で紹介しています。
職員が常駐しており、様々なお話が聞けます。
また、黒部峡谷自然解説員(ナチュラリスト)もビジターセンターの入口で黒部のことに関してご案内しております。
欅平にお越しの際は、ぜひビジターセンターに足を運んでみてください。
詳細はWebサイトをご覧ください。
http://www.keyakidaira.info/
【欅平ビジターセンターの外観】10月4日撮影
【展示スペース ~1階~】10月4日撮影
入口から入ってすぐ右側では、ビデオで黒部の四季を紹介しています。
【展示スペース ~階段~】10月4日撮影
階段も展示スペースとなっており、欅平から黒部ダムまでの登山道が紹介されています。
欅平ビジターセンター周辺は遊歩道が整備され、少し歩くだけで雄大な黒部峡谷のV字谷を見ることができます。
特にこれからは紅葉が見られる時期で、より一層美しい景色が楽しめることと思います(10月4日現在、ほとんど色づいていませんでした)。
【黒部峡谷】10月4日撮影
欅平駅から徒歩約10分でこの景色が楽しめます。赤色の奥鐘橋からの景色も見事ですよ!
宇奈月駅から欅平駅までは片道で約1時間20分かかりますので、時間に余裕を持ってお越しください。
冷え込む日もありますので、ジャケットや手袋等も準備されることをおすすめします。
2017年10月05日さわやかな秋
中部山岳国立公園 上高地 関根陽太
上高地は冷え込む日も多くなってきました。
皆さんのところはいかがでしょうか。
さわやかな秋空の下、自然をたっぷり感じながら散策しませんか?
上高地は場所によっては木々が色づき始めています!
山肌の色合いも美しいですし、落ち葉の香りもとても心地いいものです。
上高地は標高1,500m。
バスやタクシーでどなたでも気楽に行けます。
ぜひ、秋を楽しみに来てください!
朝晩は5℃以下になることも多いので防寒着をお忘れなく!
焼岳とカラマツの黄葉
色づき始めた明神岳
2017年10月05日火山ガス救急救助訓練
中部山岳国立公園 中山博人
こんにちは、立山自然保護官事務所の中山です。
朝晩は冷え込み、山では氷点下の日もあるようです。
そろそろ室堂でも雪が降るかもしれません。
さて、9月29日に山岳警備隊、消防本部、室堂の山小屋関係者等が集まって、火山ガス救急救助訓練を行いました。
この訓練では、室堂のエンマ台から大日展望台間で火山ガス事故を想定した連絡体制の確認や救助訓練を行いました。
【傷病者を発見し呼びかける】9月29日撮影
【傷病者を搬送】9月29日撮影
【無線で連絡を取り合う】9月29日撮影
火山ガス情報ステーションの監視員同士で無線連絡を取る様子。
地獄谷では噴気活動が拡大活発化しており、風向きや天候によってエンマ台から大日展望台の火山ガス濃度が高まる恐れがあります。
火山ガスの情報は、室堂ターミナルや立山自然保護センター、火山ガス情報ステーション、各山小屋の電光掲示板で得ることが出来ます。
火山ガスの対策として、水で濡らしたタオルやハンカチ等を口に当てることが有効ですので、ぜひお持ちください。
火山ガスに関しては、9月8日の記事もご覧ください。
白山周辺では紅葉シーズンを迎えています。
近頃冷え込みが激しくなり、朝の気温が10℃を下回ることもあります。白山国立公園にお越しになる際は、防寒対策を忘れずに!
さて、皆さんは奈良岳(ならだけ)という山をご存知でしょうか?
白山国立公園の最北端エリアにある山で、富山県南砺市と石川県金沢市の境に位置しています。 標高は1,644m。あまり高くはありませんが、いろんな意味で「甘くみてはいけない山」です!
この奈良岳へ10月1日に白山国立公園のパークボランティアの皆さんと清掃登山に行ってきたので、紹介したいと思います。
(やさしそうに見える奈良岳。10月1日撮影)
登山口は富山県南砺市のブナオ峠(標高976m)にあります。この付近にはブナ林が広がり、登りはじめはブナの黄葉を楽しむことができます。朝日が差し込むブナ林歩きは気持ちがいいですよ。
(10月1日はまだ黄葉していませんでした。)
登り始めてすぐの急な登りを乗り切ると大門山(だいもんざん)との分岐に到着します。
ここから赤摩木古山(あかまっこやま)、見越山(みこしやま)を経て奈良岳を目指すわけですが「登っては下る」を繰り返すことになります。
これがなかなかハードで、ココロとカラダの両方に堪えます。
登山口と奈良岳の単純な標高差は600mほど。
しかし、累積の標高差はなんと約1,400m!
砂防新道から白山山頂まで日帰り登山するのとあまり変わりません。
これが「甘くみてはいけない理由」のひとつです。
そして、もう一つの「甘く見てはいけない理由」は登山道の雰囲気です。
急登あり、露岩(岩がむき出しの場所)の道あり、ササあり・・・等々、山らしさを感じられる道なのです。登山される方は入念な準備をして登ってくださいね。
(見越山への急な露岩の登り。写真で険しさを上手く伝えられないのが悔しいです・・・)
しかし何と言っても最大の「甘く見てはいけない理由」は、このコースの眺望の良さです。
山頂からはもちろん、登山道からもココロとカラダの疲れを吹き飛ばす最高の景色を存分に楽しむことができます。 北アルプス、乗鞍岳、御岳山を見渡すことができますし、赤摩木古山まで行けば白山も望むことができます!
ちなみに私のイチオシは「大笠山(おおかさやま 標高1,821m)」です。今回、登ることはできませんでしたが、稜線を歩いている最中ずっと堂々とした山容を見せてくれ、すっかり好きになり、いつか登ろうと決めました♪
(大笠山。赤摩木古山付近から10月1日撮影)
なお、大笠山は富山県南砺市にある桂湖から登ることをおすすめします♪
今回紹介した奈良岳までのコースは、赤摩木古山から奈良岳の間が特に大変です(でした)。赤摩木古山までの往復でも十分楽しめるので、ご自身の体力や体調、時間とよく相談して楽しい登山をなさってくださいね♪
なお、ブナオ峠に向かう道路は幅員が狭くなっています。また、これからの季節、うっすらかもしれませんが降雪の可能性もあります。道路情報はしっかりチェックし、対策を考えてお出かけください。
*** 登山情報 *****************************
■マイカー規制
白山の山小屋(白山室堂・南竜山荘)は10月15日(日)で今年度の営業を終了します。白山国立公園での今年度のマイカー規制(石川県白山市 市ノ瀬~別当出合)は10月9日で終了しました。
■山小屋の営業期間
詳細は各小屋予約センターへお問い合わせください。
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