ACTIVE RANGER

アクティブ・レンジャー日記 [中部地区]

中部地方環境事務所のアクティブ・レンジャーが、活動の様子をお伝えします。

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2017年10月

33件の記事があります。

2017年10月24日紅葉いろいろ

中部山岳国立公園 立山 アクティブレンジャー 山本美智子

立山室堂は既に雪が降り始めていますが、少し標高が低い場所へ行くと、まだまだ紅葉が見られます。

この時期は、立山の大きな標高差によって出来る多様な景色を楽しめます。

紅葉も遠くから眺めるだけでなく、葉っぱ一枚一枚を近くで見てみると、

葉っぱの形や色が違うことがわかります。

どうして違うのかな?と考えながら観察してみるのも面白いですよ。

左:ブナ 右:ミズナラ

左:ヤマウルシ 右:タムシバ

左:アサノハカエデ 右:ヤマモミジ

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2017年10月23日長野市環境こどもサミットに出展しました!

妙高戸隠連山国立公園 戸隠 アクティブレンジャー 前田久美子

台風がやってきて強風と大雨に見舞われた10月22日(日)、

長野市芸術館で"長野市環境こどもサミット"が開催されました。

01えこねこだ!

※長野市環境政策課のゆるキャラ「えこねこ」も登場!

 

われわれ戸隠自然保護官事務所もブースを出展!

今回は「もったいない」がテーマということで、「ジビエってなぁに?イノシカ肉を活用しよう!」と題してブースを展開。

02本物に触れるジビエブース

 

戸隠地質化石博物館から"イノシシ"や"ニホンジカ"の剥製や毛皮をお借りして、来場してくれた子どもたちに実際に触ってもらいました!

03触ってみよう!

 

「えー!?これ本物?ガチ?ガチ?」と驚喜する中学生や、「うわっ、鹿の角って意外と重いね」「イノシシの毛ってザラザラー!」と本物に触れて感動する少年少女が多かったです(´▽`)!

 

前田はというと・・・えこねこに対抗して"本物"の「鹿耳カチューシャ」をつけて解説!

04本物の鹿耳カチューシャ

 

一日雨ではありましたが、約200名のご家族にご来場いただき、「今度ジビエ肉食べてみよう」「国立公園遊びに行きます!」なんて嬉しい声も聞けました♪ありがとうございます!

05おそるおそるタッチ!

 

ぜひみなさんもジビエ肉食べてみて下さいね♪ちなみに前田のオススメは熊肉です☆

 

ジビエについて勉強してみたい方は以下リンクなどをご参照下さい。

○環境マンガ「現代日本のイノシシ・シカ大問題」

信州ジビエHP

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2017年10月23日ロングトレイル調査(古間~牟礼駅)を実施しました

妙高戸隠連山国立公園 戸隠 アクティブレンジャー 前田久美子

秋雨が続きますね・・・こう毎日雨だと雨具も乾きません・・・(ToT)

 

そんな雨の中、10月16日(月)にロングトレイルの道を開拓するため、

長野県信濃町の古間駅~飯綱町の牟礼駅(しなの鉄道北しなの線)の間の歩行調査を行いました。

01古間駅を出発

 

国立公園外ではありますが、8月31日に開催された「歩く利用部会」で出た"コース案"について検討を行うために実施しました。

 

解説役として、「いいづな歴史ふれあい館」の小山学芸員と小玉こどう会の皆さんにお越しいただきました。

 

さて、歩き始めてさっそく!!!デデーーーーーーーーーーン!!!!!!

02戸草トンネル!

 

なんだーーーこの映画に出てきそうな雰囲気抜群のトンネルはぁああああ!

03映画っぽい?

 

これは「旧戸草トンネル」といって、長野県内初の鉄道沿いの中で、一番初めにできたトンネルなのです!

04トンネルを抜けると・・・

 

さらに歩くと、一見なんの変哲もない"農業用水"に見えますが・・・ここはなんとホタルの群生地!そして、この"農業用水"にも様々な人の思惑がからんでいることがわかりました・・・!

05芋川用水

 

農道を歩いて行くと・・・林に入るところでなんと電気柵のバリケードが!!!

はずして通ることはできますが、ちょっとドキドキでテンションが上がります♪

06電柵

 

振り返るととても綺麗な田んぼの風景・・・。季節によって違った印象になることを想像するとまた何度も訪れたくなります。

07振り返ると農の風景

 

しばらく歩くと今度は大きめの石碑が。これは北国街道の「一里塚」の跡。むか~しむかしはここにお茶屋さんがあったんだそうです!当時を想像すると妄想が膨らみます!

08一里塚

 

森を抜けて、飯綱町の小玉集落がよく見える場所に出ます。ここは武田VS上杉の戦いにまつわるストーリーがありました!

09小玉集落を見やる

 

雨も強くなってくると、足下にはおやっ!?シュレーゲルアオガエル・・・でしょうか?

のそのそ歩いていました(>▽<)♪

10ゲコリーン♪

 

さらに足下を見てみると・・・飯綱町のマンホールです!

さすが果物の町「飯綱町」!モモとリンゴと飯縄山が描かれています。

11飯綱町マンホール

 

今回歩いた北国街道沿いには、"飯綱今昔物語"という漫画の解説版がいくつか設置されていました。これは飯綱町の広報紙で連載されているものだそうですが、色々な時代の色々な思惑などが書いてあり、とっても読み応えがあります!

12今昔物語

 

他にも紹介したいことは沢山ありますが今回はこの辺で・・・。

 

車で通ったり、解説なしで歩いたら素通りしてしまう場所も沢山ありました。

しかし、小山学芸員や小玉こどう会のみなさんのおかげでとっても深みのある場所になり、やっぱりガイドさんの役割は大事だなぁ・・・と痛感。

 

今後、今回の下見調査の成果も活かしながら、ロングトレイルのルート選定を行っていきたいと思っています!

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2017年10月19日歩くアルペンルートの巡視

中部山岳国立公園 中山博人

こんにちは、立山自然保護官事務所の中山です。

1017日に立山は初冠雪を記録しました。

1019日現在室堂でも積雪があり、山にはもう冬が訪れています。

寒さ対策、雪対策はしっかりと準備してお出かけください。

立山の状況は、インターネット自然研究所の「立山三山」からご覧になることができます。

http://www.sizenken.biodic.go.jp/

1018日に、「歩くアルペンルート」の巡視を行いました。

歩くアルペンルートは、立山信仰のために利用されていた旧立山登拝道を整備してできた登山道であり、立山駅近くの国立登山研修所前から室堂、さらには黒部ダムまで歩くことができます。

今回歩いたのは、標高1,630mの弘法から標高480mの国立登山研修所前までです。

この区間はタテヤマスギやブナ、ホオノキ等の巨木が立ち並んでおり、今の時期は紅葉が楽しめます。

春から夏にかけては、花の観察も楽しめそうです。

【弘法周辺の登山道】10月18日撮影

弘法周辺は紅葉の見頃が過ぎ、たくさんの落ち葉の上を歩きました。

弘法周辺の登山道

【歩くアルペンルートから見た立山黒部アルペンルート】10月18日撮影

少し開けた場所では、立山黒部アルペンルート(写真は標高1,380mの桑谷)が見られます。途中、道路のすぐ傍や道路を歩くことがありますので、車やバスにご注意ください。

桑谷

【梯子】10月18日撮影

1箇所だけ梯子が設置されています。慎重に登り下りしましょう。

梯子

【材木石】10月18日撮影

材木石という溶岩が露出しています。立山火山の一部であり、その火山から噴出して固まる際に六角柱状に割れて出来たもので、形が材木に似ていることからその名前がつけられました。

材木石

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2017年10月18日戸隠氷清水で美味しいコーヒーいただきました!

妙高戸隠連山国立公園 戸隠 アクティブレンジャー 前田久美子

10月15日(日)は小雨降る中、五地蔵山へ登るイベントに参加しました。

 

このイベントはながの「四季の彩り」キャンペーン実行委員会が主催しています(戸隠の梅田レンジャーも実行委員のメンバーです)。

戸隠への滞在時間を延ばすことを目的として、戸隠の観光に携わる"若手"で企画したイベントです。

 

戸隠キャンプ場に集合して、まずは準備運動。雨が心配ですが戸隠登山ガイド組合のガイドさん先導のもと歩き始めます。

01準備運動開始 02あるきはじめー!

 

霧の中歩く登山道はまた違った雰囲気で素敵。

03雨の中も綺麗 04壮絶な道・・・

 

歩くこと約1時間半、第1の難所「滑滝(なめたき)」に到着。ここから「帯岩」通過までドキドキの鎖場ラッシュ。

で・す・が!鎖場では、ガイドのお二人が手助けをして下さるので、安心して通過できます♪

05滑滝到着! 06ガイドさんが補助してくれます!

 

そうこうするうちに今回の目玉!「氷清水」に到着!

参加者のみなさんはここで冷た~いお水を"ナルゲンボトル"に汲みます!

07氷清水に着きました 08お水を汲んでいます

今回のナルゲンボトル・・・実は"戸隠限定オリジナルデザイン"なのです!

実行委員の1人である地元の方がデザインしました!

09カッコイイ!限定ナルゲンボトル! 10青色もあります♪

 

休憩ポイントの一不動避難小屋に到着。最近周囲からは"トイレの神様"と呼ばれる梅田Rから携帯トイレブースの説明もありました。

11一不動避難小屋に到着 12トイレの神様から説明

 

ここで先ほど汲んだお水をわかしてコーヒーに!

コーヒーは地元のお店の特製ブレンド!

ドリッパーはもちろん戸隠竹細工です♪

13コーヒーを準備中・・・ 14ドリップーーーーー!

 

昼食のサンドイッチ弁当もおやつのオーガニッククッキーも

地元のお店で作ったものです♪♪♪

15サンドイッチ弁当とクッキー♪

 

暖かい珈琲と美味しいお弁当を食べて参加者のみなさん大満足!

どこで買えるんですか?などの質問も飛び交っていました。

 

今日は天候の悪化も予想されたので、五地蔵山はあきらめて同じ道を下山。

16下山開始 17下山も慎重に!

 

帰り道でヤマブドウやヤマナシを見つけて、みなさん大興奮!

18ヤマブドウの実! 18ヤマナシ

 

食べてみたり拾ったり・・・それぞれ楽しんでおられました♪

20ブドウを味見・・・ 21拾うぞー!!

 

実行委員会では10月31日のそば献納祭に合わせて"神社でお掃除体験"なども企画しているとのこと・・・。

ぜひ今後もチェックしてみて下さい!

○ながの「四季の彩り」キャンペーンのHPはこちら

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2017年10月16日八方尾根の植生回復

中部山岳国立公園 後立山 アクティブレンジャー則武 敏史

こんにちは。

10月10日は八方尾根(長野県白馬村)で、地域の団体が主催する植生回復作業に参加しました。裸地化が進んでいる斜面にマットを敷き、在来の種子を播種することで、植生の回復を促す作業です。

地域の方が八方尾根を地域の資源として大切にしていこうという活動の一つで、長野県の「地域発 元気づくり支援金」の交付を受けたものです。

なお、国立公園でこのような作業を行う場合は、事前に最寄りの地方環境事務所、自然環境事務所または自然保護官事務所に問合せをくださいますようお願いします。後立山地区(長野県大町市・白馬村・小谷村、新潟県糸魚川市)の場合は長野自然環境事務所(026-231-6572)へお願いします。



さて、作業前後の写真です。左が作業前、右が作業後です。


写真手前の、植物がほとんど生えていない場所にマットを敷きました。マットは時間が経つと自然に分解される植物の繊維のみからできており、植物の種子、土や肥料は混じっていないものです。

マットの敷設後、付近に生育するのと同じ種類の植物の種をマットの植物の繊維に絡ませるように撒きました。

マットを敷くことで土砂の移動を止める効果が期待できるので、植物が定着する可能性が高くなります。


この斜面は5年ほど前から同様の作業をしています。

写真の奥のほうにケルンと呼ばれる石積みがあります。その斜面下側(写真ではケルンの左下)は生えた草が枯れて茶色くなっています。この場所は5年ほど前にマットを敷いた場所です。当時は草が少なかったのですが、現在では遠景の写真でも草があることが分かるようになっています。

その手前の灰色が目立ち、所々に草が生えている場所は1、2年前にマットを敷いた場所です。ここは、現在はマットのほうが目立ちますが、いずれは植物が目立つようになると思います。

今回マットを敷設した場所も何年か経つと植物が目立つようになることを期待しています。



ちなみに、八方池の岸には、約10年前に同様の作業を行った場所があります。下の写真で、八方池の右側の斜面がその場所です。普通に草が生えていて、かつてほとんど草がなかったというのを想像できないくらいになっています。

<平成29年9月14日撮影>



さて当日、白馬三山は残念ながら雲の中で、また八方池付近では強い風が吹いていました。

<風による波が立っていて、水も濁り気味でした。八方池に写る白馬三山を期待して来られた方には残念な天気でした。>



八方尾根のゴンドラとリフトは10月29日(日曜日)まで営業します。お出かけいただき、お楽しみください。ただし、八方池は標高2,000mを超える場所にあります。八方池まではリフトを降りた後、約1時間ほど歩きます。この際、気温や風の吹き方によっては手袋、帽子があったほうがよいかもしれません。準備をして、お気をつけてお出かけください。



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2017年10月16日南伊勢町押渕湿地の昆虫調査

伊勢志摩国立公園 アクティブレンジャー 半田俊彦

伊勢志摩国立公園のパークボランティア活動では、

南伊勢町の押渕湿地における生物調査に昨年度から取り組んでいます。

10月2日に小雨の降る中、1時間程度でしたが昆虫の採集を行いましたので

結果を報告します。

確認(標本を採集)した昆虫(同定はパークボランティアの中山惇さんが行いました)

【トンボ】

・ヒメアカネ

・アキアカネ

・ハグロトンボ

【バッタ・コオロギ】

・ハヤシノウマオイ

・マダラバッタ

・セスジササキリモドキ

・カネタタキ

・シバスズ

・ヒナカマキリ

・ヒシバッタsp.

・ハラビロカマキリ(目視・写真)

【カメムシ】

・エサキモンキツノカメムシ

・クサギカメムシ

・チャイロナガカメムシ

・チャバネアオカメムシ

・ツマグロオオヨコバイ

・オオアワフキ

【甲虫】

・ルリマルノミハムシ

・キイロテントウダマシ

・マダラアラゲサルハムシ

・チビカサハラハムシ

・ヒレルホソクチゾウムシ

【アブ】

・ホソヒラタアブ

【チョウ】

・チャバネセセリ

・キチョウ

・ジャノメチョウsp.

・イチモンジセセリ(目視・写真)

【ガ】

・ホタルガ

・ヤガsp.

今年度の調査では、いわゆる「普通種」についても

きちんと標本を残しておくことを念頭に調査をしています。

余り大量に取ると後からの作業も大変になりますので

少しずつ進めていきたいと考えています。

11月5日(日)には押渕湿地における主に植物に関する自然観察会と、

今年度横山ビジターセンターで実施した植物調査の報告会が行われます。

こちらも楽しみです。

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2017年10月14日アクティブ・レンジャー写真展☆上高地で開催中!! 

中部山岳国立公園 佐藤怜子

秋も深まり、上高地のカラマツも黄色く染まってきております。

本日はあいにくの雨ですが、雨の日は木々の葉がしっとり濡れて光沢が増すので、晴れの日には見れない美しさを見ることができます♪

また、黄色に関しては、雨や曇の日の方がより一層くっきりと輝いて見えますよ(^^)

※あくまで佐藤の個人的な意見です。晴れの日は、当然美しいです。

  

さて、只今上高地インフォメーションセンターの2階展示スペースではアクティブ・レンジャー写真展を開催しております。美しい景色や、仕事の様子などの写真に併せて、環境省の仕事や取り組みの紹介、国立公園の説明などのパネルを展示しております。

紅葉のピークを迎えた上高地と一緒に、ぜひ写真展開場へも足をお運び下さい!

【展示の様子】写真やパネル、ライトの配置にも気を配って展示しました。

 

【階段登り口】お気軽に昇って下さい!  【来場者の様子】じっくり見てくれています。

 

「これは○○だね」「こっちは○○なんだね」などと指さしながらじっくり見て下さる方もいて、とても嬉しく思い、思わず「後ろから写真撮ってもいいですか!?」と声を掛けました。※それが掲載写真です。

ぜひ、紅葉と写真展併せて〝秋の上高地〟を満喫しに来て下さい!

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2017年10月13日未開の地、堂津岳を調査

妙高戸隠連山国立公園 戸隠 アクティブレンジャー 前田久美子

もう10日も前の事になってしまいましたが、10月3日(火)に長野市鬼無里(きなさ)の奥地にある「堂津岳」へ登山道調査へ行ってきました。

○堂津岳について詳細はこちら

 

鬼無里といえばミズバショウとブナで有名な奥裾花自然園

沢山のブナがあるので、紅葉の時期もとっても気持ちよく散策できる場所です♪

 

そんな奥裾花自然園のメインの入口の横から、実は堂津岳の登山道へつながる道が・・・

(堂津岳は雪の残る"春"に登る方が多い山です)

01登山開始! 02まだここは奥裾花自然園内

 

さすがブナで有名な奥裾花自然園。登山道の始まりも道がとってもきれいです!

03ブナがきれい 04良い森

 

この日は雨だったこともあり、道ばたのキノコやコケもぬめっと映えます。

05ぬるっとナメコ 06ぴかっとコケ

 

稜線にたどり着くと、とっても太くて立派なダケカンバやネマガリダケが沢山!

07でっかいダケカンバ 08とっても太いネマガリダケ

 

登山口から歩くこと2時間半ほど、「奥西山(1616.5 m)」山頂に到着!

標識なし、三角点のみですが、ここが山頂です!シンプルis BEST !!!

09奥西山の山頂です! 10奥西山の三角点!

 

今日の目的地は「堂津岳」。ここから稜線をさらに1時間半ほど歩きます。

気持ちいい稜線でアップダウンはありませんが、眺望はほとんどありません。

11気持ちの良い稜線 12眺望は。。。

 

あと500mで山頂!という岩場。少し切り立っており、危ない箇所。

「天気が良ければ周りの山がきれいに見えるんだろうなぁ・・・」と思いを馳せながら、慎重に通ります。

13きっと景色はいいのです 14ちょっと危ない岩場

 

さてここからが正念場・・・なんと500mずっと雨の中"やぶこぎ"!!!

15やぶこぎ! 16やぶやぶこぎこぎ

ちょっと目を離すと前の人が見えなくなりますTT気合いで進みます!!!

 

やぶこぎすること30分・・・道が開けました!

ついに堂津岳(1926.5 m)の山頂に到着\(^O^)/ヤッター

17もしやここが山頂!? 18ヤッター山頂到着!

 

三角点をなんとか発見!堂津岳の山頂にはなんと標識!?もありましたー!

19これは堂津岳の三角点では-! 20堂津岳の標識!?

 

過酷な1日も終わり、無事下山することができました。

道中出会った生きもの達も心なしか疲れ顔?

21げこげこ 22貝!?

 

ぜひ、紅葉の鬼無里へもお立ち寄り下さい。

○鬼無里のイベント情報はこちら

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2017年10月13日南伊勢町の特別保護地区を調査

伊勢志摩国立公園 志摩 アクティブレンジャー 半田俊彦

国立公園には「特別保護地区」といって厳正に景観を保護する地区が指定されています。

伊勢志摩国立公園の特別保護地区は、

内陸部にある伊勢神宮宮域林などの森と、南伊勢町の海岸部に指定されています。

しかし南伊勢町の特別保護地区は離島や半島の先端部など歩いて行けない場所が多く、

なかなか訪れることが出来ません。

そこで先日、伊勢志摩国立公園パークボランティアの活動として、

船をチャーターして南伊勢町神前浦の海岸部を調査してきました。

この日は曇天で暑くもなく、また海面は鏡のように穏やかでした。

まさに海の調査日和です。

「定ノ鼻」と呼ばれている岬の先端部です。

人為による改変がいまだ入らない原生に近い自然を残しており、

厳正な景観の保護を図る必要性の高い地域として

特別保護地区に指定されています。

「弁天島」という無人島です。

周囲はほとんど断崖となっており、常緑樹の巨木やウバメガシの高木、

海岸性のスダジイ林なども存在することなどの理由から、

特別保護地区に指定されています。

しかし、訪れてみるとカワウの営巣などによって大きく被害を受けていました。

「飛鳥池」という海跡湖のある浜です。

ここは第一種特別地域に指定されています。

伊勢志摩地域では、堤防などの人工物が全くない浜は珍しい場所です。

飛鳥池の様子です。

海水の流入がほとんどないようで、水は緑色に濁っており、

水生植物としてはセキショウモだけが見られました。

チョウジソウです。

レッドデータブックに記載される絶滅危惧種ですが、

有毒でシカによる食害を受けないため増えているそうです。

モロコシソウです。

三重県では絶滅危惧種になっています。

これもシカによる食害を受けない植物です。

サカキカズラの大木です。

熱帯のような景観ですね。

伊勢志摩国立公園では珍しく、

人の手がほとんど入っていない原生に近い自然を感じられた一方で、

シカやカワウなどの動物による害についても考えさせられた調査でした。

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