ACTIVE RANGER

アクティブ・レンジャー日記 [中部地区]

中部地方環境事務所のアクティブ・レンジャーが、活動の様子をお伝えします。

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2017年10月24日

3件の記事があります。

2017年10月24日クマ注意!

白山国立公園 管理者(白山自然保護官)

こんにちは。

鈴木です。

白山の室堂も南竜山荘も閉館し、登山シーズンも終わりを迎えつつあります。

紅葉も深まり、夏山とはまた違った魅力がありますよ。

(奈良岳付近の紅葉。 10月1日撮影。)  

突然ですが、みなさんはクマを見たことがありますでしょうか?

クマというとなんとなくかわいいイメージがありませんか?

かわいいマスコットだったり、ふわふわして優しそうなイメージを持つ方も多いかと思います。

しかし、実際のクマはかわいいというよりも怖い存在です。

(三ノ峰付近 ツキノワグマ  7月22日大石AR撮影。)

10月18日6:00頃、福井県の刈込池周辺でツキノワグマによる人身被害が発生しました。

被害者の方は上小池駐車場から100mほど離れた場所でクマに襲われました。

加害クマの大きさは1mほどです。

現在、現場付近にクマ注意のパウチが設置された他、

市ノ瀬ビジターセンター及び中宮温泉ビジターセンターでも注意喚起を行っています。

秋は山菜採りや紅葉目当てで山に出かける方も多いと思うので

熊鈴や熊スプレー等を装備し、十分に注意して登山してください。

(上小池 三ノ峰登山口。 10月24日撮影。)

(市ノ瀬ビジターセンター。 10月20日大石AR撮影。)

(奈良岳山頂のクマが傷つけた標柱。クマの体毛が絡まっているのが分かる。10月1日撮影)

皆様もクマに気をつけて安全に登山を楽しんでくださいね!

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2017年10月24日秋は夕暮れ。

国指定藤前干潟鳥獣保護区 名古屋 管理者(名古屋自然保護官)

猛烈な台風が過ぎ去り、秋の晴れ空に期待する藤前干潟からこんにちは。

アクティブ・レンジャーの吉塚です。

(台風一過の藤前干潟。まだ潮のひき始めのため、干潟はあまり見えていません。)

干潟のシーズンといえば、干潟に入って、どろんこになって遊んだり、泥の中に住む生きものを観察する。夏のイメージが強いですよね。

そんな夏の楽しみ方ももちろんありますが、今回は、秋の藤前干潟はまたひと味違う、とても良いシーズンだということを少しお知らせしたいと思います。

(夕方、ごはんを求めて飛んできたトウネンたち。)

何故なのかといいますと、藤前干潟では、秋になるとちょうど夕日と重なるタイミングで、潮がひいて干潟が出てくることが多くなってきます。するとそこへ、干潟に住む生きものを食べに、渡り鳥が飛んでやってきます。

そうすると、夕日を背景に、渡り鳥たちのシルエットが浮かび上がります。

想像してみて下さい。とても綺麗な絵ですよね♪

その景色を見た時、私は思わず、学生時代の古文で習った「春はあけぼの...」で始まる枕草子の中の一節にある「秋は夕暮れ...」と、秋の愉しみを謳っている箇所があることを思い出しました。

(干潟でごはんを探すシギたち。影になっているのですが、恐らくオバシギだと思われます。)

枕草子は清少納言が書いたとされる文章ですが、大まかな内容(かなり省略してるかもしれませんが...汗)としては、秋は夕暮れが綺麗な季節であり、夕日を背景に鳥たちが山のねぐらに向かって、飛んで行く姿が美しいと謳っています。清少納言は特に遠くへ飛んで行き、小さくなっていく鳥の姿が趣深いと書いてありました。

この詩を読んだ時に、今も昔も綺麗だと思う気持ちは変わらないんだなぁと思いました。

ただこの夕日の中、鳥たちが飛んでいる姿をビル街の中では、あまり見ることがありません。

(夕方、藤前干潟の空を飛ぶタカの仲間。)

そのため、秋の藤前干潟では、この「秋は夕暮れ...」を体感できる場所だと思います。

昔はビルなどありませんから、鳥の群が夕日の中を飛んでいく姿をたくさん見たのかもしれません。

そういう意味で、藤前干潟は日本の原風景を感じさせる部分があります。

秋といえば、紅葉や栗などの美味しい食べ物などが挙げられますが、藤前干潟に来て、おっきな夕日をバックに鳥たちが飛んだり、ごはんを食べたりしている姿を見てみませんか。

(※夕日と干潟が出るタイミングを事前にチェックしてから来て下さいね。天気も重要ですよ!)

カメラもあれば、風流な写真を撮るチャンスですよ♪

おっきな夕日は、これからの時季ということで、私もこれからチャンスを狙いたいと思います!

(夕方せっせと干潟の中のごはん(ゴカイなど)を捕まえるトウネン。結構くちばし突っ込みますね~。)

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2017年10月24日紅葉いろいろ

中部山岳国立公園 立山 アクティブレンジャー 山本美智子

立山室堂は既に雪が降り始めていますが、少し標高が低い場所へ行くと、まだまだ紅葉が見られます。

この時期は、立山の大きな標高差によって出来る多様な景色を楽しめます。

紅葉も遠くから眺めるだけでなく、葉っぱ一枚一枚を近くで見てみると、

葉っぱの形や色が違うことがわかります。

どうして違うのかな?と考えながら観察してみるのも面白いですよ。

左:ブナ 右:ミズナラ

左:ヤマウルシ 右:タムシバ

左:アサノハカエデ 右:ヤマモミジ

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