2017年7月
28件の記事があります。
2017年07月10日古池泡だらけ
妙高戸隠連山国立公園 戸隠 アクティブレンジャー 前田久美子
7月6日は黒姫山に登山者カウンターを設置してきました。
カウンターの設置場所は黒姫山麓にある古池のすぐ近く。
この時期の古池といえば・・・泡だらけの枝!
そう!モリアオガエルの卵です!
ほとんどの水辺の木に卵がついていました。
トンボも何種類も確認できました!
古池の手前にある種池でもモリアオガエルが大合唱していましたよ。
黒姫山に登るのはちょっと大変という方でも、古池までなら登山口から歩いて30分程度です。
散策にちょうど良いので、ぜひ一度足を運んでみてください!
2017年07月10日朝日岳山開き
中部山岳国立公園 中山博人
こんにちは、立山自然保護官事務所の中山です。
非常に暑くなってきましたが、いかがお過ごしでしょうか。
7月8日(土)、9日(日)に朝日岳山開き登山会に参加しました。
朝日岳は、富山県と新潟県にまたがり、北アルプス・後立山連峰にある山です。
非常に多くの積雪があり、雪解け後には多くの高山植物が花を咲かせます。
この山開きに参加し、今シーズンの登山の安全を祈願してまいりました。
8日には、麓の朝日町・小川温泉元湯に関係者らが集い、入山式が行われ、登山における注意事項等を説明していただきました。
入山式後には登山口である北又小屋まで移動し、テープカットを行いました。
【入山式】7月8日撮影
北又小屋から宿泊地の朝日小屋までは標高差約1400mあり、急な場所もあるため、ゆっくりと登り深緑や高山植物を楽しみました。
【キヌガサソウ】7月9日撮影
朝日小屋に到着後、小屋の近くにある朝日神社にて山開き及び登山安全祈願祭を行い、今シーズンの登山の安全を祈願しました。
【山開き、登山安全祈願祭】7月8日撮影
9日早朝、真っ暗な中ヘッドライトを点けて朝日岳山頂に向かいました。
山頂でしばらく待つと、素晴らしい朝日(ご来光)が見られました。
山開きの日に朝日が見られたのは4,5年ぶりとのことで、初めて登頂した私としてはとても幸運でした。
【ピンク色に染まった朝日】7月9日撮影
朝日岳への登頂ルートはいくつかありますが、いずれも長時間歩く必要があります。
7月9日現在、まだ残雪が多く、視界が悪いときは道迷いの危険性があります。
事前に情報を確認され、余裕をもった計画を立てて登山していただきたいと思います。
2017年07月05日海岸の漂着ごみ
伊勢志摩国立公園 アクティブレンジャー 半田俊彦
伊勢志摩国立公園は「海の国立公園」とも呼ばれており、
美しい海岸線はそのほとんどが特に規制の厳しい「特別地域」に指定されています。
しかし、そのような美しい海岸にも多くの漂着ごみが流れ着いています。
ここは南伊勢町の海岸で、30分ほど森の中を歩いて行かなければならない浜です。
美しい海岸ですが、たくさんの漂着ごみがあります。
ここで6月24日に磯の生物観察と漂着ごみの清掃を行いました。
狭い範囲だけでしたが、ほとんどの人工物を収集することが出来ました。
ここは鳥羽市にある答志島の海岸です。
答志島は伊勢湾の湾口近くにあり、伊勢湾全体の約半分のごみが流れ着くと言われています。
6月18日に行ったプログラムでは、
漂着ごみの清掃と、漂着物を使ったクラフト体験を行いました。
ごみだったものが作品に生まれ変わるのはうれしいものです。
写真の中央にキャタピラーのような跡があるのがわかりますか?
これはアカウミガメが産卵のために上陸した足跡です。
ウミガメが産卵に来る海岸にも漂着ごみはあり、
志摩自然保護官事務所では特にウミガメが産卵する海岸で漂着ごみ清掃を行っています。
海岸に漂着するごみの8割は自然系のごみです。
これを無くすことは出来ませんが、残り2割の人工物は私たち人間が排出したものです。
まずはごみを出さないような生活を、
そして次には清掃などの具体的なアクションを継続していきたいです。
2017年07月04日野尻湖でカヌー体験と石器作り、してみませんか?
妙高戸隠連山国立公園 戸隠 アクティブレンジャー 前田久美子
3連休の最終日、7月17日(月祝)のご予定はお決まりですか?
まだ決まっていないあなた!ぜひぜひ野尻湖に遊びに来ましょう!
この日は「カヌー」や「ヨット」といった水上スポーツの体験ができるイベントを開催予定です。普段なかなか乗れることのない木のカヌーに乗ってみましょう!
過去のカヌー体験の様子です。みなさんとっても気持ちよさそうでした。
そして、今回はカヌーだけではありません。
湖に入ってエビ探しも思いっきり楽しめます!
さらにさらに・・・今回は「石器作り」もできます!!
しかも、自分で作った石器でお肉を切って、バーベキュー!?贅沢!
お申し込みとお問い合わせは「野尻湖ナウマンゾウ博物館(026-258-2090)」まで!
■イベント内容
日時 2017年7月17日(月・祝)
時間 9:00~13:00
集合 9:00@野尻湖ナウマンゾウ博物館
参加費 大人700円、子ども300円(保険代、資料代、昼食代)
申込み 野尻湖ナウマンゾウ博物館(026-258-2090)
詳細はこちらをご確認下さい↓↓
2017年07月04日今年度の藤前干潟ふれあい事業
国指定藤前干潟鳥獣保護区 名古屋 西部理恵
室内の湿度がなんと88%の藤前干潟から、こんにちは。
アクティブ・レンジャーの西部です。
本当に蒸しっとした暑い日が続きますね。
既に真夏日を観測する地域も多く、これからの夏本番が思いやられるところですが・・・
そんな暑い夏を楽しい夏にするイベントをご紹介します!
藤前干潟では毎年、「藤前干潟ふれあい事業」というイベントが行われています。
藤前干潟に関係する自治体や施設などが共同で行っている1年を通して実施されるイベントで、
私たち名古屋自然保護官事務所も3つのイベントを担当しています!
そのうちの2つが、夏休みにぴったりの内容となっています。
さっそく、当所が担当する夏休みイベントをご紹介しましょう!
すべて、参加費は無料です。
また、参加者の対象年齢は、小学1~3年生の低学年(保護者同伴)となっていますので、ご了承ください。
★☆★第一弾! 8月8日(火)干潟の泥であそぼう
干潟の泥で遊びながら、泥の性質について学んでみよう!
日 時:平成29年8月8日(火)10:00~12:00
場 所:藤前活動センター(名古屋市港区藤前2-202)
対 象:小学校1~3年生(保護者同伴)
定 員:30名(保護者含め、応募者多数の場合は抽選)
★☆★第二弾! 8月22日(火)干潟を音であそぼ~打楽つくり~
干潟にある貝殻などで打楽器をつくり、干潟の水、風、生きものの音を奏でてみよう!
日 時:平成29年8月22日(火)10:00~12:00
場 所:稲永ビジターセンター(名古屋市港区野跡4-11-2)
対 象:小学校1年生~3年生(保護者同伴)
定 員:20名(応募者多数の場合は抽選)
●申し込み方法
申込み:名古屋自然保護官事務所にメール、FAX、はがきで申込み
住所:〒455-0845名古屋市港区野跡4-11-2
FAX:052-389-2878
MAIL:WB-NAGOYA@env.go.jp
締切り: 第一弾!干潟の泥であそぼう 平成29年7月25日(火)必着
第二弾!干潟を音であそぼ 平成29年8月12日(土)必着
問合せ:名古屋自然保護官事務所TEL:052-389-2877
先述したとおり、ご紹介した当所担当回は、小学1年~3年が対象となっています。
対象とは外れてしまうなぁ、という方もいらっしゃると思いますが、
夏休みの干潟体験イベントは当所が実施するもの以外にあと2つあります。
小学4年から大人までが対象となっているプログラムですので、ご紹介しておきますね。
申込方法の最後にチラシのリンクを貼りましたので、大きな画像でご確認ください。
また、実は、第三弾!サイエンスカフェも現在、企画内容を詰めているところです。
内容が決まりましたら、またAR日記でご紹介しますね。
今年の夏は、ぜひ藤前干潟で、蒸し暑い夏を吹き飛ばすような楽しい思い出をつくりましょう!
ぜひ、みなさま、藤前干潟ふれあい事業にご参加くださいませ!
■藤前干潟ふれあい事業
年間を通して、藤前干潟はもちろんのこと、干潟に関わる文化や歴史など、様々なテーマの学びがあります。
名古屋自然保護官事務所は、3回の講座を担当しますので、ぜひ、今年も皆さま、ご参加ください。
藤前干潟ふれあい事業のHP:http://www.city.nagoya.jp/kankyo/page/0000088964.html
2017年07月03日白山室堂の巡視
白山国立公園 白山 鈴木 政裕
こんにちは 鈴木です。
一月前になりますが、白山室堂周辺の巡視を行ってきました!
白山に上るのは実は3年ぶりで、懐かしい気持ちで行ってきました。
今回は砂防新道を通って室堂を目指しました。
室堂の少し下にある弥陀ヶ原は、当日は一面雪に覆われ真っ白い状態でした(現在は下道を通行できます)。
ここで驚いたのが、雪の上にカメムシやハチなどの昆虫が沢山落ちていたことです。
ここにいた昆虫たちはもともと高山帯にいたものではなく
低山や亜高山帯に生息していたものが上昇気流によって運ばれ、雪に冷やされ、
身動きできなくなったものと思われます。天然のトラップのようで感心してしまいました。
意外なところで昆虫が沢山見られて満足です!
室堂
当日は夏山開き前だったため登山客はあまりいませんでした。
室堂に到着した後に大汝峰まで巡視を行いました。
帰りは観光新道を通って下山しました。
砂防新道とはまた違う景色を楽しむことができました。
3年ぶりに登る白山はなんだか懐かしくあり、新しい発見が沢山で新鮮でもありました。
先日7/1には夏山開きが行われ、本格的な登山シーズンが始まりました。
これから様々な高山植物が開花していきます。
皆さんもぜひ登ってみてはいかがでしょうか?
2017年07月03日白山でニホンジカを見かけたら・・・
白山国立公園 大石佳織
こんにちは。 |
7月10日、信州しなの町観光協会の呼びかけで、
「国立公園へ出かけよう!」の黒姫高原コースを実際に歩いてみました。
黒姫高原の滞在時間を長くするため、現状を把握し、よりよい整備や情報発信を行うための第一歩の取組です。
今回GPSでとった軌跡はこちら。紫色と水色、オレンジ色のルートを歩きました。
暑くてもとっても爽やかな風景が広がる黒姫高原をスタート。
標高1,030mにある望湖台。
この日はお天気がとてもよかったので、斑尾山と野尻湖がばっちり見えます!
望湖台~御鹿池までは「童話の森コース」と「御鹿池ハイキングコース」という部分を歩きます。
道中、いたる所に桑の実が!黒い実は熟していてまさに食べ頃♪
ハイキングコースはアドベンチャー感のある道から、
光がさしこむ気持ちの良い針葉樹の森まで変化に富んだ道です。
黒姫童話館~コスモプラザまでの道は、日本人がイメージする「THE田舎の夏休み」といった雰囲気。
虫取り網をもって走り回りたくなりますね(-▽-)
今回、初めてこのコースを歩く方と、黒姫高原で実際にガイドや整備をしている方と一緒に歩きました。
「一人で歩くには道がわからなくなる」「現在地がわかる看板があるといい」「歩く人のレベルに合わせた道の表示ができると良い」など、利用者目線の意見がでました。
これから観光協会を中心に、わかりやすいマップや看板を考えていく予定です。
利用者の方が安心して楽しく歩ける黒姫高原になるように、皆さんと協力していきます!
○国立公園へ出かけよう!(妙高戸隠連山国立公園のモデルコース)
http://www.env.go.jp/park/guide/myokotogakushi/recommend/index.html