ACTIVE RANGER

アクティブ・レンジャー日記 [中部地区]

中部地方環境事務所のアクティブ・レンジャーが、活動の様子をお伝えします。

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2016年11月

12件の記事があります。

2016年11月04日海の底を歩く ツキノワグマ

上信越高原国立公園 谷川 湯原敦子


清津峡へ行ってきました!

清津峡は、富山県の黒部や、三重県の大杉谷に並ぶ、日本三大峡谷の一つです。

清津峡があるのは、新潟県十日町市中里。

十日町市は、野外の様々な場所に芸術家の作品を展示し、
自然と芸術が融合している町です。

清津峡渓谷トンネル内は、清津峡の成り立ちや、周辺の自然を紹介した展示が所々にあり、
歩きながら、楽しむことができます。
















実はこの清津峡、地球の営みをダイナミックに感じられる場所なんです。

およそ1500 万年前~ 500 万年前、ここは、海の底。

1500万年前~700万年前には、サメも生息していたそう。















ホオジロザメの仲間「カルカロドン」




そして、約700万年前~500万年前には、海の中で、マグマが固まり、
この柱状節理ができたそうです。

見晴所の曲線が、まるで額縁のように。
岩肌の直線が際立ち、まさに、地球のアート。


紅葉の黄色、赤、岩肌の色、水の色・・・
色のコントラストが美しい・・・




・・・さてさて、約500万年前の海の底を
海だった時代から、約500万年後の平成28年4月吉日、トコトコと歩くツキノワグマ。
足をおいたその場所に、もしかしたら、サメの暮らしがあったかもしれません。

上の写真と同じ場所。
ツキノワグマの寿命は、約25年。
4月の あのツキノワグマは、
今、どこで、冬ごもりの準備をしているのでしょう。

無事、厳冬を越せますように ――――




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2016年11月02日妙高高原冬だより

妙高戸隠連山国立公園 アクティブ・レンジャー 帖地千尋

この頃は気温が10度を下回ることも多くなってきました。1030日は妙高山・火打山の初冠雪でした。当日はガスがかかり麓から冠雪している様子を見ることはできなかったのですが、今日は麓からもばっちり冠雪している様子を見ることができました。

いもり池から見る雪化粧をまとった妙高山

妙高山の好展望地「いもり池」から雪化粧をまとった妙高山と神奈山の風景です。いもり池では夏の作業に続き、地元の池の平温泉地区の皆様にご協力いただき、環境省グリーンワーカー事業として103日、4日、17日、18日にいもり池の外来スイレン駆除を行ないました。4日間で池の約半分にあたる量を駆除することができ、水面に「逆さ妙高」を見ることができています。その姿をおさめようと朝早くからカメラやキャンバスを手に多くの方が足を運んでくれていました。

また一方で

スイレンの上を歩いて移動するオオバン

このオオバンは水面を覆うスイレンが邪魔をし、泳いでも進まないことにしびれをきらしたのかスイレンの上をなんと歩いて移動していました。このように今回駆除できなかった場所や、残った根から再生してくるスイレンもあるので来年以降も継続して作業していかなければなりません。

さて、上空を見上げると、、、、

妙高高原に訪れたツグミとアトリ

ツグミやアトリなどの冬鳥が妙高高原にやってきました。旅鳥のマミチャジナイもこの時期やってきて姿を見せてくれ、次第に秋から冬に向っていることを実感させてくれます。11/6(日)にはいもり池そばの妙高高原ビジターセンターにて冬鳥観察会のイベントがあるそうなので、冬の便りを感じに是非足を運んでください。

妙高高原ビジターセンターHP

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