2016年10月24日
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2016年10月24日環境学習プログラムで干潟を体感!
国指定藤前干潟鳥獣保護区 西部理恵
みなさん、こんにちは。
藤前干潟から、アクティブ・レンジャーの西部です。
ずいぶんと朝晩が冷え込むようになってきました。
名古屋自然保護官事務所は、建物の構造が半地下のような形状になっていることから、
名古屋でありながら特に冬は極寒の地・・・として巷では有名なのです。5月になってもフリースが必要な日があるのですが、最近では、ウォームビス推奨期間(11月から)を前倒しにして、そろそろフリース&ダウンが必要か、と冷や冷やしております。
さてさて、そんな事務所とは裏腹に、藤前干潟は絶好の干潟観察日和が続いています。
冬の渡り鳥、カモたちも続々とやって来ている今日この頃。
今年1番の行楽日和、とニュースでも言われるほど天気に恵まれた10月15日(土)、
藤前干潟では、稲永ビジターセンタースタッフによる干潟を体感する環境学習プログラムが行われました!
「干潟の世界はじめの一歩~サカナ編~」と題したこのプログラム、干潟の人気者-トビハゼ、をじっくりと知ることが出来る観察会となりました。
<水の中に潜んでいるトビハゼ>
干潟の魚トビハゼは、ずばり干潟で生きている魚です。つまり、干潟が無くなるのと共に姿を消していく運命とでも言えば良いのでしょうか。日本中で干潟が減少している今では、環境省第四次レッドリスト(汽水・淡水魚類)で「準絶滅危惧種」に指定され、地域によってはほとんど見られなくなってしまった場所もあるようです。
藤前干潟では、この時期になると小さな子どものトビハゼをたくさん見かけます。毎年毎年、藤前干潟で子どものトビハゼを見ることが出来る、干潟で実際にトビハゼを見られる、そんな機会があるというのはすごいことなんですね。
プログラム当日は、子どもから大人まで、干潟でぴょんぴょん跳びはねるトビハゼに歓声をあげていました。テレビや図鑑でしかトビハゼを見たことがない、と言う子どもたちも多く、とても楽しんでいたようです。子どもたちの中には、干潟から出たくない!と言う子もいたくらい。あぁ、そんなに楽しんでくれたんだなぁ、とほほえましくも、心の中でごめんね、と謝ったのでした。
最近は、子どもたちでも泥んこ遊びがあまり出来なくなってきているようで、干潟に入ると目の色が変わります。そうして、いろんな物を見て、いろんなことが頭の中をくるくると駆け回るのでしょう。スタッフに沢山質問をしたり、生きものの様子をじーっと観察したり、捕まえたり、とても楽しいプログラムになりました。
観察会の後は、捕まえたトビハゼやカニたちも元の干潟にリリースしてお礼を言いました。
藤前干潟は、名古屋という大都会の中にあってぽっかりと残された自然干潟です。生きものにとってだけでなく、こうして人々にとっても沢山のものを分けてくれる場所なんだ、とプログラムに立ち会うたびに思います。
皆さんも、ぜひ干潟を体感できる環境学習プログラムにご参加ください。
稲永ビジターセンター、藤前活動センターの各施設で、干潟の体感プログラムを用意していますよ。
< 藤前干潟の環境学習プログラム 今後の予定 >
●石ころ干潟観察会~カニさんを探してみよう!~
干潟と一言で言っても、いろいろなタイプの干潟があります。
今回は、石ころ干潟(礫干潟)で「カニ」をテーマに観察会を開催。
石ころ干潟にすむカニの特徴や生態を通じて、干潟の環境について学んでみよう。
日 時:平成28年11月13日(日) 10:00~12:30
場 所:藤前活動センター(名古屋市港区藤前二丁目202番地)
定 員:20名(先着順)
参加費:おとな200円、小中学生100円、幼児無料
主催等:環境省中部地方環境事務所
藤前干潟ふれあい事業パートナーシップ事業
申込み・問合せ先:藤前活動センター(TEL:052-309-7260)
●藤前干潟へ行こう!干潟の世界へのはじめの一歩~トリ編~
冬になると藤前干潟にはカモが沢山やって来ます。
群れで行動することが多いカモですが、その中にはカップルがいたり、
1羽だけちょっと違うカモが混じっていたり、そんなカモを探してみましょう。
日 時:平成28年11月27日(日) 10:30~12:30
場 所:稲永ビジターセンター(名古屋市港区野跡4-11-2)
定 員:20名(先着順)
参加費:おとな200円、小中学生100円、幼児無料
主催等:環境省中部地方環境事務所
藤前干潟ふれあい事業パートナーシップ事業
申込み・問合せ先:稲永ビジターセンター(TEL:052-389-5821)
★藤前干潟のイベント情報は下記HPでチェックしてください!
紅葉が見頃を迎えている上高地からこんにちは。
安曇小学校5年生が今年度最後の上高地学習に来ました。
当日は、紅葉がよく映える快晴。最後の学習日にぴったりのお天気でした♪
【河童橋の上から見る】 【彩り鮮やか・もみじ】
上高地の豆知識をいくつか知った後、外来植物の除去を行いました。
場所は、河童橋前のトイレ横で、対象植物は、シロツメクサです。
【集中してシロツメクサを抜いています】
人通りの多い場所だったので、通りがかりの方が声を掛けてくれました。
「えらいわねぇ。ご苦労様。」
「こうやって守ってくれている人たちがいるから自然が保たれているんだな。」
「ありがたいことだわ。ありがとね。」
たくさんの温かいお言葉をいただきました。ありがたいことです。
何より感心したのは、「何を抜いているの?」や「何で抜いているの?」などの質問を受けると、
しっかりと説明している児童の姿です!!
除去している植物の種類や外来植物について説明している姿を見て、「一度きりではなくて
何度かやってきた活動なだけあるなぁ」と、継続して活動できたことの成果を感じました。
【しっかりと説明しています!】
本日、シロツメクサ2.9㎏を除去しました。みんなよく頑張りました!
さて、本日は、上高地学習最終日ということで、簡単なテストを行いました。
みなさんテストはお好きですか??
【テストに取り組む5年生】
安曇小5年生のみんなは、みごと全員100点を採りました!
今年1年で上高地の様々な様子を見たり聞いたりし、実際に体を動かして活動したりしたことで、
地元上高地に対する思いが一層深まってくれたことと思います。
未来を担う子どもたち、
どうかこれからも"自然環境を守るために自分たちは何ができるか"を考えていって下さいね!!