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アクティブ・レンジャー日記 [中部地区]

中部地方環境事務所のアクティブ・レンジャーが、活動の様子をお伝えします。

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2015年8月18日

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2015年08月18日干潟の泥で遊ぼう

国指定藤前干潟鳥獣保護区 名古屋 西部理恵

毎日、暑いですね。

先日は大雨で鉄道が大混乱していましたが、大気の状態が不安定なのでしょうか。

今年はまだあまり台風直撃ということもないので実感していなかったのですが、

自分では全く想像もしていなかった状況で、

台風や低気圧と海との関係を実感することになりました。



つい先日のことです。

藤前干潟ふれあい事業の一環で

8月12日(水)に「干潟の泥で遊ぼう」というイベントを開催しました。

干潟の泥で遊ぼう チラシ

当日は天気にも恵まれ干潟日和、風もある気持ちの良い日で、

参加者の皆さんは恐らく「さぁー、干潟で遊ぶぞーーー」と、

意気込んでいらしたと思います。

ところが・・・

日本付近に接近する台風と低気圧の影響で水位が高くなっており、

潮が引かない=干潟に入れない!という状況になってしまったのです。

初めてのプログラムで、こんな緊急事態!

頭がパンクしそうになりながらも、

名古屋自然保護官事務所、そして藤前活動センターのスタッフに相談しながら、

急遽、潮だまりで遊ぶ企画に変更してプログラムを実施しました!

まさか、こんな形で海と空との関係を実感することになろうとは、

思いもしなかったのです。



さて、そんな中スタートした当日のプログラム、

潮だまり観察とミニ干潟で泥体験

という内容になりました。

(※藤前干潟では、堤防から入れる水際の場所のことを潮だまりと呼んでいます)

堤防から藤前干潟、潮だまりを望む 潮だまりに出発

ここはカニの宝庫!

海側ではタカノケフサイソガニ、堤防側ではベンケイガニなどが見られます。

その他にも、カキやフジツボ、フナムシなど浜辺の生き物を見ることが出来ます。

潮だまりの生き物観察 潮だまりで遊ぶ

30分ほど潮だまりで生き物を捕まえて遊んだあと、

今日のテーマでもある干潟の泥に触れてもらおうと用意していた、

"ミニ干潟"を体験してもらいました。

干潟の泥体験!

大きなタフブネに干潟の泥を入れただけの簡単なものですが、

皆さん、裸足で泥の感触を楽しんでいました。

朝からスタッフが頑張って集めた泥を、

皆さんに楽しんでいただけて良かったです。

最後に、干潟のまとめをし、

藤前干潟の代表的な生き物シジミと泥を使ってシジミの浄化実験も行いました。

干潟のまとめとシジミの浄化実験



今回は残念ながら干潟に入ることは出来ませんでしたが、

これに懲りること無く、また藤前干潟に来たい!と言っていただけたので、

ほんとに良かった、、、と思っています。

参加してくださった皆様、ありがとうございました!

次回はきっと干潟に入って遊べると思いますので、

また遊びに来てくださいね!

そして、プログラム作成の段階から、

藤前活動センターのスタッフには何度も相談し、お世話になりました!

初めてで緊張しっぱなしのプログラムでしたが、

改めて、自然を相手にしたプログラムの大変さと面白さを実感しました。

台風の影響って、風や雨だけじゃないんですよね!

肝に銘じた出来事でした。



最後に、直近の干潟に入れるプログラムをご紹介したいと思います。

今回干潟に入れなかった参加者の皆様、再チャレンジされてはいかがでしょうか?

もちろん、初めて藤前干潟を訪れる方も大歓迎です!

受け付け開始は、8月20日(木)から、問合せのお電話番号へどうぞ!

  • 日時: 8月29日(土)10時-12時30分
  • 場所: 藤前活動センター
  • 募集人数: 20人(幼児-大人)
  • 参加費: 大人200円、子供100円、幼児無料
  • 問合せ: 052-309-7260(藤前活動センター
  • 主催: 環境省中部地方環境事務所
  • 共催: NPO法人藤前干潟を守る会

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