ACTIVE RANGER

アクティブ・レンジャー日記 [中部地区]

中部地方環境事務所のアクティブ・レンジャーが、活動の様子をお伝えします。

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2014年7月17日

2件の記事があります。

2014年07月17日野尻湖クリーンラリー

上信越高原国立公園 戸隠(~2015.3.26) アクティブレンジャー 前田久美子

こんにちは。ご無沙汰しております。

信濃町の小学5年生を対象に環境学習の一環として、
野尻湖の水環境などに関心を持ってもらうためのイベントに参加しました。
その名も野尻湖クリーンラリー!
長野県の職員さんや信濃町、ナウマンゾウ博物館や漁業協同組合、環境保全研究所など
沢山の方々が関わっています。

開会式の後、遊覧船に乗って野尻湖の最深部へ向かいます。
ポイントへ着くまでの間、国立公園である野尻湖について
舟橋Rと野尻湖の妖精“ノジリーナ”ちゃんに出演してもらい解説を行いました。



ノジリーナちゃんによれば…
野尻湖のチャームポイントは複雑に入り組んだ美しい湖岸★
さらに長野県で2番目に大きい湖ですが(諏訪湖が1番)、最大水深はなんと38.5m!
諏訪湖は7.2mしかないので、野尻湖の貯水量が長野で1番!
とのこと…野尻湖ってすごいですね!


最深部についたところで、透明度・水温調査、プランクトン採取を行いました。
透明度とは水の綺麗さの指標ですが、白い板を見えなくなるところまで沈めます。
ある班では9m沈めても板が見えていたとか…!野尻湖の水ってすごくキレイなんですね。





深い部分の水と浅い部分の水では水温が違うということですが…


実際に触ってびっくり!
深い部分の水は冷たいのに、浅い部分は暖かい!
みんな見て触れて感じて野尻湖の水環境をしっかり体感できたようです。


さて、遊覧船から降りて、お次は旧野尻湖小学校の体育館。
野尻湖の水生生物や水処理、国立公園などについて学びます。



水生昆虫や外来魚のブラックバスなどを目の前で見れる貴重な機会です。
百聞は一見にしかず。しっかり観察できたでしょうか…。






私たちは、国立公園ブースを担当させていただきました。
景色を見せて上信越高原国立公園のどこでしょう?と聞くと…
さすが信濃町の小学生!すぐに妙高山!黒姫山!野尻湖の東大寮跡地!と次々正解!



そして野尻湖の豊かな自然を実感してもらうために、
全て野尻湖産の植物、動物を使った生き物カルタを行いました。


生き物の特徴を読み上げて~……これだ!
アオサギやマイマイガなどよく見る生き物はみんなよく知っていました。
是非今後とも身近な自然を大切にしてもらいたいですね。


キレイな景色や豊かな生物相はもちろん!
カヌーや釣り、水上スポーツなど利用も盛んな野尻湖に是非遊びにいらしてください!


(こちらの写真は先週の野尻湖ウォークのカヌー体験の様子)

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2014年07月17日地獄谷周辺を通行される方へ

中部山岳国立公園 立山 アクティブレンジャー 山本美智子

立山自然保護官事務所よりお知らせです。

近年、室堂平の地獄谷の噴気活動が活発になっています。
地獄谷内を通る周遊道は通行止めとなっていますが、通行止めの場所以外でも風向きにより火山ガスの濃度が高くなる場合があります。

通行止め箇所と注意が必要な場所はこちらの地図を参考にしてください。




【注意が必要な場所を通行する場合】
・吹き流しを見て風向きを確かめる(谷の方向から風が吹いている場合は要注意)
・ハンカチやタオルを水に濡らして口や鼻を覆う(火山ガスは水に溶けるため)
・長時間とどまらず、速やかに通り抜ける

【特に注意が必要な方】
・ぜん息、呼吸器疾患、心臓病をお持ちの方
・乳幼児
・妊娠されている方
ガスの濃度が高いと発作を起こしたり、気分が悪くなる危険性があります。


弥陀ヶ原やみくりが池などの風景は、過去の火山活動によってできたものです。
火山ガスには注意が必要ですが、立山特有の美しい景観や温泉などをもたらしてくれる火山活動も魅力のひとつとして感じていただけたら、と思います。


<みくりが池(6月25日撮影)>

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