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中部地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [中部地区]

「一期一会」

2007年09月27日
松本
中部山岳国立公園には様々な野生動物が生息しています。動物園と違って、行けば必ず見られるというものではありません。今日は、ほとんど偶然とも言える野生動物との「一期一会」を4つ紹介します。

<右上>
アクティブ・レンジャー(AR)として採用された2年前のことです。任命式の翌日に上高地で実地研修があり、AR全員で明神池を訪れた際に出迎えてくれたのが、綺麗な装いのオシドリでした。ほんの数メートル先でポーズを決めてくれました。オシドリは上高地ではよく見られますが、こういったチャンスは少ないのかも知れません。

<左上>
自分の担当地区以外に出張できる機会は限られています。昨年5月の連休に応援で立山室堂の巡視を行った際、ライチョウが目の前を横切っていきました。比較的近くからライチョウを撮影(望遠レンズ使用)することができました。

<右下>
今年の1月、上高地での調査の際に出会えたのは森の妖精とか山の神様の使いと呼ばれるオコジョでした。雪原を跳ね回る姿を見せてくれました。

<左下>
今年の6月、上高地でとうとう熊にも遭遇しました。人と野生動物との距離が近すぎるのが気がかりです。

これらは自然保護官補佐(AR)を務めていたからこその出会いだったと言えるでしょう。

さて、私事ですがARは今月で卒業です。自然について色々考える事ができ、大変勉強になりました。
これからは自然公園利用者の立場で自然について考えていきたいと思います。